カメラのお墓@東川
東川町で生まれ育ち、14歳のときにカメラと出会い、以来80年に亘り写真を撮り続け、昨年12月30日、享年94歳で永眠された故・飛弾野数右衛門(ひだの・かずうえもん)さんのお墓が、6月末頃には完成されるとのニュースが入りました。飛弾野さんは、弟17回東川賞特別賞の受賞者です。
今年2月8日放送のNHK教育TV「新日曜美術館」をご覧になった方は感銘を新たにされたと思いますが、下記URLでも、飛騨野さんの生涯を詳しく知る事ができます。
http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2001/00728/
さて、飛弾野数右衛門さんのお墓ですが、な、な、なんとカメラの形をしているのだそうです。そのカメラお墓のモデルは飛弾野さんが昭和10年(1935年)頃から戦後まで愛用したベスト版ハーフサイズのドイツ製「フォスデルビー:FOTH-DERBY」。戦時中の中国の写真もこのカメラで撮られたものです。
http://aya-2.hp.infoseek.co.jp/foth-derby_ca.html
当時は「ライカ1台で家が建つ」といわれるほど、カメラは高額で」そのようなカメラは買う事ができなかったけど、このフォスデルビーでいっぱい写真を撮ったよ」と、飛弾野数右衛門さんはよく述懐されていました。
お墓建立主の、ご長男・哲宏氏曰く「ライカよりも高い、黒御影のフォスデルビー」だそうです。黒御影石のフォスデルビーに抱かれて、飛弾野数右衛門さんは天国でニコニコしながら、写真道楽を続けられることでしょう。
この墓所は、写真の町の新しい聖地として、きっとみんなから愛され、必ず訪れる場所になるに違いありません。
この続報をご期待下さい。(フェスティバル中に写真を撮ってくる予定ですが、建立後に、どなたか写真を撮られましたら、お知らせ下さい)