東川町国際写真フェスティバル Offcial blog

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北野謙氏 展覧会「Reflect」


東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ。

RED Photo Galleryにて、北野謙氏の展覧会が開催されます。


Reflect

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©Ken Kitano


以下リンクより

RED Photo Gallery 企画展

オープニングトーク: 4.11(mon) 19:30 〜
山地裕子(清里フォトアートミュージアム 学芸員) × 北野謙
20:30 〜 オープニングパーティ入場無料 (パーティ参加費 500円)

Reflect

2011年3月11日の東日本大震災のあと、僕はしばらくカメラを向けるべきリアリティのある被写体を失った。人や、人が作ってきたいろいろなものが一瞬のうちに壊れて、消えてしまうのを(メディアを介して)目の当たりにした後の虚無感。どんな表現でも誰かを傷つけてしまう可能性が潜んでいるもの、そう知りつつも、作品を制作することにためらいも感じた。(表現ばかりでなく読んだり考えたり、聞くこと話すことがそれ以前とずいぶん違う重さになった。)そんな状況の中で太陽の光は僕にとって数少ない世界を見る手がかりだった。

2012 年に都内の各所に立ち、手鏡を持って太陽光のリフレクションを撮るセルフポートレイト撮影をした。自分自身は脆い存在でも数万年後もほぼ同じ位置に変わらずにある太陽。(黒点や電磁波、小氷期など活動の変化はあるけれど。)太陽の光と自分を一緒に撮る。僕にしては珍しく意気込んで、古着だけどヴィヴィアン・ウェストウッドのピンク色のジャケットを買って撮影にのぞんだ。

小さな鏡ひとつで強烈な太陽光とツーショットを撮ることができる。手の中の宇宙。写真の不思議。ささやかな写真体験は僕が〈宇宙の中にいる〉ことを体感させてくれる。厳しい現実と抱えてしまった虚無感は変わらないけど、少し前が見えて明るい気持ちになった。今回はその時撮った写真にこの冬撮り下ろした写真を加えて展示する。

2013年に文化庁からグラントを頂いてカリフォルニアに1年滞在することになった。カルフォルニアでは太陽光と人間社会のモニュメントやシンボルを一緒に長時間露光する“day light”シリーズを制作した。それまで僕はポートレイトのシリーズを作り続けてきた。それがこの撮影以降太陽や宇宙のことに関心が広がっている。今も新たに複数の場所で同時に太陽を撮影する作品「光を集めるプロジェクト」も制作中だ。

一方で肖像も続けている。一昨年は香港の中心部を占拠した雨傘革命の人々を、昨年は国会前で安保法案に反対する人々を撮影した。デモクラシーや人の存在と太陽や宇宙。日常的には遠いこれらふたつをちょっとずつ写真で近づけられないかと思っている。

北野 謙 2016年2月



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会期:2016年4月11日(月)〜2016年4月24日(日)
時間:12:00〜19:00
会場:RED Photo Gallery
   〒 160-0022 東京都 新宿区 新宿1-2-11 近代ビル2F
リンク:http://photogallery.red/schedule/2016/20160411/exhibition.php
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by higashikawa_blog | 2016-04-06 12:01 | 受賞作家関連
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