東川町国際写真フェスティバル Offcial blog

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2012年 08月 29日 ( 2 )

飯沢耕太郎氏 レビュー「第28回東川賞受賞作家作品展」


東川町国際写真フェスティバル2012「赤レンガ公開ポートフォリオオーディション」でレビュアーをしていただきました飯沢耕太郎氏が、artscapeに今年のフェスについてのレビューを書いてくださいました!!!

以下artscapeより

第28回東川賞受賞作家作品展

北海道上川郡東川町は1985年に「写真の町」を宣言し、毎年夏に東川町国際写真フェスティバル(フォト・フェスタ)を開催し始めた。今年はもう28回目ということで、僕は1980年代末からその変遷を見ているのでとても感慨深いものがある。最初の頃は町民との一体感がまったくなく、会場は閑散としていた。だが当地の夏祭りと同時期に開催されるようになり、全国の高校写真部の精鋭が集結する「写真甲子園」も話題を集めるようになって、近年は大いに盛り上がりを見せるようになった。写真の恒例行事として、完全に定着したのは素晴らしいことだと思う。
今年は「赤レンガ公開ポートフォリオオーディション」のレビュアーのひとりとして招聘されたのだが、東川町文化ギャラリーで開催されていた「第28回東川賞受賞作家作品展」がかなり面白かった。フォト・フェスタの目玉でもある東川賞の今年の受賞者は、海外作家賞がアリフ・アシュジュ(トルコ)、国内作家賞が松江泰治、新人作家賞が志賀理江子、北海道ゆかりの写真家に与えられる特別作家賞が宇井眞紀子、地域に根ざした活動を長く続ける写真家を対象にした飛騨野数右衛門賞が南良和だった。この5人の組み合わせは、ジャンルも年齢も経歴もまったくバラバラなのだが、逆にそれが写真という表現メディアの広がりと可能性をさし示していて興味深いものだったのだ。
会場の入口から、南が1950年代以来撮影し続けている埼玉県秩父の記録写真、アシュジュのイスタンブールを撮影したパノラマ写真、松江の「地名の収集」として続けられている巨視的な風景作品、志賀の「Lily」「Canary」そして新作の「螺旋海岸」のシリーズ、宇井のアイヌの女性運動家、アシリ・レラの活動の記録が並ぶ。そのつながり具合が絶妙で、あたかも写真という生きものの体内を巡っているようなスリリングな視覚的体験を愉しむことができた。特に11月にせんだいメディアテークで本格的に展示されるという志賀の「螺旋海岸」は、現在の日本の写真表現を大きく左右していく可能性を秘めた重要な作品になっていくだろう。さまざまな貴重な出会いを誘発する場としてのフォト・フェスタの役割は、今後より大きくなっていくのではないかと思う。

2012/07/29(日)(飯沢耕太郎)

リンク:http://artscape.jp/report/review/author/1197769_1838.html
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by higashikawa_blog | 2012-08-29 14:28 | その他お知らせ

第28回東川賞国内作家賞受賞作家 松江泰治氏 個展「jp0205」


本年度の東川賞国内作家賞を受賞されました 松江泰治氏が、TARO NASUにて個展「jp0205」を開催いたします!!!

「jp0205」

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©Taiji Matsue

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©Taiji Matsue

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©Taiji Matsue

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©Taiji Matsue

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©Taiji Matsue



以下ギャラリーHPより

8-9月のTARO NASUは松江泰治の個展を開催いたします。

松江泰治は1963年東京生まれ。現在、東京にて制作活動。
1987年東京大学理学部地理学科卒業。1996年第12回東川賞新人作家賞受賞。2002年第27回木村伊兵衛写真賞受賞。2006年個展「JP-22」(ヴァンジ彫刻庭園美術館、静岡)、2011年グループ展「アーティスト・ファイル2011―現代の作家たち」(国立新美術館、東京)など国内外の個展、グループ展に多数参加。また、東京国立近代美術館(東京)、国立国際美術館(大阪)、サンフランシスコ近代美術館(アメリカ)など国内外多数の美術館に作品収蔵。
今年2012年には第28回東川賞国内作家賞を受賞。8月5日(日)- 11月25日(日)にはIZU PHOTO MUSEUMにて個展「世界・表層・時間」が開催。

松江泰治は世界各地の「風景」を「地表」として捉えた写真作品を発表してきました。

大都市、人の気配のない砂漠、森林・・・世界中を大判カメラとともに回り、「地球の表面のサンプルを収集する」というテーマのもと、一貫したスタイルで撮影を続けてきました。そのストイックな姿勢はしばしば「地名の収集」とも言及され、独特のスタイルとして認知されています。2006年「JP-22」展にて万を持してカラー作品を展示発表、従来の松江泰治作品がもっていたモノクロのイメージをくつがえす鮮やかな色彩でアート界に衝撃を与えました。2010年の個展では、松江自身が「動く写真」とも呼ぶビデオ作品を発表、写真と映像の境界線のあり方を問題提起しています。
松江にとって、写真の面白さとはテクノロジーの進化とともに常に変化していくこと。デジタル時代のなかで新技術とどう向き合うかを模索してこそ、写真の新しい可能性を問いかけることができる、と松江は語ります。そして松江はこれまでもその回答を自らの作品によって明らかにしてきました。

本個展は新作シリーズ「JP-02」「JP-05」の約30点からなるカラー写真の展示で構成されます。 「JP-02」は青森県を、「JP-05」は秋田県を示す国際標準化機構ISO3166-2コードです。空撮によって日本の地表を写すこのJPシリーズは、静岡県を撮影した「JP-22」(2006年に発表、同年写真集『JP-22』刊行)以来、松江がライフワークとして挑戦している「日本の地名の収集」行為でもあります。

記号的なイメージとして抽出された日本の「表面」は、私達の足下に広がる大地についての新しい知覚を呈示してくれるはずです。



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会期:2012年8月31日~9月21日
時間:11:00~19:00
休廊:日月祝
会場:TARO NASU
   〒101-0031  東京都千代田区東神田 1-2-11
リンク:http://www.taronasugallery.com/exh/exh_index.html
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by higashikawa_blog | 2012-08-29 14:17 | 受賞作家関連
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