東川町国際写真フェスティバル Offcial blog

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2015年 10月 21日 ( 3 )

初沢亜利氏 展覧会「周縁からの眼差し」~東北・北朝鮮・沖縄 報告~


東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ。

アツコ・バルーにて、初沢亜利氏の展覧会が開催されます。


「周縁からの眼差し」~東北・北朝鮮・沖縄 報告~


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©Ari Hatsuzawa


以下リンクより


周縁からのまなざし、そして「報告」                         

2012年に東京画廊BTAPで開かれた「Modernism 2011-2012 東北-東京-北朝鮮」から3年後、沖縄に長期滞在して撮りためた作品を加えた今回の展示は、東北ー北朝鮮ー沖縄、3つの周縁の地からの視点、と言う事になります。そして大事なポイントは「報告」と言う言葉をタイトルにつけた事です。これは写真展でありながらソーシャルアートなのです。レンズの向こう側と彼自身がどう関わっているか、に重点が置かれています。

周縁から、と言うと、周縁からどこを見ているか、気になるところですが、これがまさに彼のテーマ。それは東京と言う大都市であり、その中心で育った自分の事をさしているように思えます。周縁の地で暮らす人々と自分とのギャップや反対に似ているところを発見しながらパズルのピースを拾って行くような作業が行われているのではないでしょうか。

2011年の大震災後、特に日本のアーチストは対象に『関わる』事に敏感になりました。今回の安保法案反対デモでわかるように、一般市民である我々もやっと社会に『関わる』という意識を持たざるを得なくなりました。

関わって行く段階で、初沢の感じた矛盾や悩み、よそ者に何がわかるか、という彼等の反発も含め、他者と関わる事の難しさ。それでも関わらずに居られない必要性があって作品が生まれたのだと思います。『報告』の部分に彼の周縁に向かって行く意義が見つかるはずです。

今回の展覧会は彼の過去5年の集大成とも言うべき大きな展覧会です。

「権力と写真」
初沢亜利



2010年〜2015年、被災地東北、北朝鮮、沖縄を廻り3冊の写真集を出版した。
東京でしか暮らしたことのない私が日本の周縁に降り立ち、権力の中枢を眺め返した時、我が身に染み付いた無自覚な権力的思考に直面させられることになった。
権力者の善意すら暴力と紙一重であることを改めて学ぶ年月だった。
文化的背景も、直面する課題もそれぞれに固有であり、3つの地点を並列することは、それこそ暴力の上塗りになりかねないが、逆照射される東京景だけは、どの地点から見ても変らなかった。
中央と地方、旧宗主国と旧植民地、多数民族と少数民族。
問題の所在が抑圧される側ではなく抑圧する側にある、という自覚は多くの人にとって受け入れ難い。
北朝鮮問題、沖縄問題、言葉そのものが暴力性を露呈する。
哀れな被災地、極悪非道の北朝鮮、楽園としての沖縄。
眼差す側が存在論的不安から逃れるために、不都合な周縁を特定のイメージで囲い込むことから暴力はスタートする。
イメージ化された現場の内奥にある「日常」を撮っているのですね?という軽率な質問にはこう答えるしかない。世界には「日常」しかありません。

確かに世界は不条理と不正義に満ちている。そして、不正義を解消することは最終的には抑圧者にしかできない。
北朝鮮との国交正常化も、沖縄への米軍基地の過剰負担も、我々本土人、日本人の手で克服するほかはない。
全ての不正義を解消してもなお不条理は残る。
私の意識で制御できない、私の意のままにならない。それが世界と写真に共通する本質だ。
世界にも写真にも中心はなく、撮影者の意思そのものも中心点にはならない。
「必然」に引き寄せたい欲望と不安の先に「写真」はいつでも存在する。
「私」が安心を求めてカメラを用い、安易に他者や地域に同化し状況を物語化すると写真は必ず閉塞する。
世界は私の思惑と関係なく存在している、という不条理に耐える胆力こそが、写真を解放するための唯一の道ではないか?

抑圧−非抑圧の二項対立のどこに立っているかを片時も忘れず、同時に多方向的に入り乱れる意思を集約することなく包摂し印画紙に定着させられるか。
私は不正義を解消しうる人間性に希望をもち、なお逃れられない不条理に喘ぐ人間を肯定する。
過去、現在、未来に渡り人間存在を全肯定すること。それが私にとっての写真的美学だ。

抑圧者として周縁を廻る5年の旅はひとまず終わった。
撮り手と見る側が美意識と不条理を共有しつつ、なお内なる不正義に意識を開いていく。
そんな展示を目指している。
それが写真家の挑戦であり、見る側にとっての挑戦でもある。


初沢亜利 写真集 『沖縄のことを教えてください』 好評発売中!
定価:3,800円+税|297×285mm|176ページ|並製|デザイン:近藤一弥
発行: 赤々舎
http://www.akaaka.com/
info@akaaka.com
Tel: 03-6380-0908



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会期:2015.10.31 Sat - 11.22 Sun
会場:アツコ・バルー
   〒150-0046 東京都渋谷区松濤1-29-1 クロスロードビル5F
リンク:http://l-amusee.com/atsukobarouh/schedule/2015/1031_3260.php
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by higashikawa_blog | 2015-10-21 15:34 | 受賞作家関連

ゾーンシステム研究会 写真展とワークショップ


東川町にて、ゾーンシステム研究会 写真展 「光への探求」と、ゾーンシステム ワークショップが開催されます。

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ゾーンシステムはファインプリントを制作するための 露出決定~ネガ現像~プリント~展示~保存までを 体系的にまとめた技法で、アメリカの写真家アンセル・ アダムスが考案したものです。
日本のゾーンシステム第一人者・中島秀雄が主宰 する研究会の写真展とワークショップを写真の町東川 町で開催します。銀塩写真のプロセスには多くの水を 必要とし、特にアーカイバル(長期保存)プリントには 東川町のピュアな水が適しています。究極のモノク ローム銀塩写真の表現を体験してください。


写真展 「光への探求」

日時: 2015 年10月10日(土)~ 23日(金) 10:00~17:30(最終日は15時まで)期間中無休
場所: 東川町文化ギャラリー 第三展示室
   北海道上川郡東川町東町1丁目19番8号
TEL 0166-82-4700 (直通)
入場料: 200円(東川町町民は100円・中学生以下無料)
10月10日(土)イベント: (入場料のみご負担ください)
14 時半~ ギャラリートーク ゾーンシステムの紹介 16 時~オープニングパーティ
ゾーンシステム研究会 : http://hw001.spaaqs.ne.jp/zonesystem/



ゾーンシステム ワークショップ (デモンストレーション形式による)


被写体の光を 10 のゾーンとして捉え、プリントに再現する技法を学びます。 モノクローム銀塩写真の制作に新たな発見があるでしょう。
日程:10月24 日(土) 10 ~ 17 時 ゾーンシステムの概念(講習) 撮影~フィルム現像~コンタクトプリント(デモ)
   10月25 日(日) 10 ~ 17 時 プリント制作(デモ)、 各自のネガでプリント制作(実習)

会場:東川町 創作工芸館 又は東川フォトクラブ暗室
募集人数: 10名程度
講師: 中島秀雄 (写真家)
持参するもの:現像済みネガ 1 本(当日プリントします) 昼食、飲み物、エプロン、タオル
   ※ バライタ印画紙は主催者が用意します
費用: 1万円 (2日間)
申込先: 東川町文化ギャラリー 0166-82-4700 (直通)
問合せ先:渡辺信夫写真事務所 090-8495-1603
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by higashikawa_blog | 2015-10-21 15:24 | 東川町

石川直樹氏 展覧会「Across Borders:」


東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ。

カナダ・エドモントンにある王立アルバータ博物館にて、北海道・アルバータの姉妹都市提携35周年を祝う企画として、石川直樹氏の展覧会が始まります。


Across Borders:

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The Government of Alberta and the Royal Alberta Museum are committed to recognizing the 35th anniversary of formal relations between Hokkaido and Alberta. To recognize this important milestone, this contemporary photographic exhibition by Japanese photographer Naoki Ishikawa will show at the Royal Alberta Museum in Alberta and at the Historical Museum of Hokkaido in Sapporo, Japan.

Born in Tokyo in 1977, Naoki Ishikawa is interested in anthropology and ethnology in addition to exploration of the unknown. He has published works dealing with the experiences of migration and travel. For The Void (published in 2006 by Knee High Media) he won both the Sagamihara Prize for Newcomer Professionals as well as the Jun Miki Award. For New Dimension and Polar (published in 2008 by Akaakasha Art Publishing and Little More, respectively), he received the Photographic Society of Japan’s Newcomer’s Award and the Kodansha Publication Culture Award. For his work in 2009, which included Mt. Fuji and Vernacular (published by Little More and AkaAkasha Art Publishing, respectively), he received the Higashikawa Award for “Best New Photographer.” Vernacular includes photographs of the Haida Gwaii (Queen Charlotte Islands) in the Canadian Northwest and of the Arctic towns of Inuvik and Tuktoyaktuk. Ishikawa also won the Domon Ken Award for Corona, a photographic portrayal of 21st-century reality across the vastly spread out islands of Polynesia.


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October 22, 2015 – November 1, 2015

Royal Alberta Museum
12845 102nd Avenue NW
Edmonton, Alberta, Canada
T5N 0M6

phone: 780 453-9100

http://www.royalalbertamuseum.ca/exhibits/feature.cfm?id=787
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by higashikawa_blog | 2015-10-21 15:05 | 受賞作家関連
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Higashikawa photo Award


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