東川町国際写真フェスティバル Offcial blog

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2017年 03月 07日 ( 4 )

大西みつぐ氏 映画「小名木川物語」


東川町国際写真フェスティバル イベント「街撮り撮影会」で毎年講師をしてくださっていた大西みつぐ氏の映画のお知らせです。

小名木川物語

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以下リンクより

小名木川(おなぎがわ)は隅田川の東、東京・江東区 を東西に流れる川です。この地域は江戸期に開削された 運河がいくつも縱橫に流れる「川のまち」。『小名木川物語』は江戸以来の歴史が積み重なる深川(江東区の西側地域)を主な舞台とする、オリジナル脚本による劇映画です。

深川は昔から想像力をかき立てる 土地でした。松尾芭蕉は深川に芭蕉庵を構え、北斎や広重らは浮世絵を描きました。また近現代には多くの作家 が時代小説やエッセイの舞台としてきました。現在でも江戸の昔と変わらない川筋や橋の名前、そして 神輿がまちを練り歩く夏祭りなどに過ぎ去った時代の面影がうかがえます。 一方、近年は深川の一部で ある清澄白河エリアに注目が集まり、多くのクリエイターが移り住むようになってきました。自立心とアイデアに富んだ若い世代の自営業の人たちも増えて、新たな活気が生まれています。

こうした歴史や文化と新しいものが共存する土地で地元の人々やアーティストたちと連携し、「コミュニティから発信する映画」をつくることはできないか。そんな思いから、この映画製作がスタートしました。趣旨に賛同してくれた人たちが集まって 2013年に『小名木川物語』製作委員会が発足。数人を除いてスタッフもキャストも映画製作は初めてでしたが、「深川の魅力を映画にしたい」、「等身大の深川の人々を描きたい」、「このまちの歴史と記憶を映像に残したい」という思いで映画づくりを続けました。喪失感を抱えて故郷の深川に帰ってくる「進」を主人公とする劇映画のかたちをとりながら、主要なキャスト以外は、実際に工場や商店を営んでいる深川の人たちに「本人の役」で登場いただき、ドラマとドキュメンタリーが溶け合うような手法をとりました。

本作ではまちと人が織りなす四季折々のさまざま な情景を描くと同時に、「川」と「水」をキーワードに、個人の、そして集団の「喪失と再生」というテーマをバックボーンに据えて描いています。特筆すべきは写真家として長年第一線で活動を続ける大西みつぐ監督の美しい映像です。深川で生まれ育っ た監督は撮影も半分以上担当し、川と橋が作り出す風景や季節のうつろいをカメラに収めました。

主演の徳久ウィリアムと伊宝田隆子はそれぞれ声と身体の表現者として、現在の深川に暮らす主人公を魅力的に演じています。また映画や舞台などで活躍する俳優も出演し、要所要所で映画により豊かな説得力を与えています。そして音楽は日本国内でも指折りの音楽家、演奏家に結集いただき、素晴らしい仕上がりとなりました。最終的には地域や世代の枠を超えてご覧いただく価値のある作品が出来上がったと確信しています。

クランクインから3年半が過ぎ、この間まちの多くの方に撮影協力いただきましたが、ここまでは『小名木川物語』製作委員会による完全な自主映画として撮影資金をやり繰りしながら完成を迎えることとなりました。この「まちから立ち上がる映画」を通して、深川という固有名詞に限定するのではなく、21世紀の私たちが 暮らす「まち」というものを見直してもらえるきっかけになれば、この上ない喜びです。

(2017年1月1日 『小名木川物語』製作委員会)



監督・大西みつぐからのメッセージ

私は隅田川と荒川を結ぶ小名木川にほど近い、当時労働者の人々が暮らす深川の端っこの町で生まれ、18歳までそこで過ごした。戦後を生き抜いてきた父と母からは東京大空襲の体験を聞かされたし、高度経済成長期にあっても貧しい町の現実を目の当たりに見てきた。だからだろうか、それでも庶民は生きねばならないという覚悟にしだいに共鳴していったように思う。

その真ん中に、まさにシンボルのようにずっとまっすぐに流れている小名木川があった。 子どもの頃、橋の上から川を長いこと見ていると妙に心が落ち着いたものだ。町の中を貫く川にしたたかな逞しさを感じたのかもしれない。かつての深川の町を行き過ぎていった人々の面影は、陳腐な表現だが、私にとっては常に走馬灯のイメージとしてある。人も風景も揺れて漂い、消えて現れる。時間と空間を「写真」としてスライスしてきた私がはじめて「映画」という濃厚な時間の流れに身をまかす。

この映画に込める私の想いは、あの震災以後、そしてこの今日的な状況の中で、ともすれば縮こまってしまう私たちに、町を愛し、人を愛するという普通のことが、日本をもっと高 い次元で支えていくのではないだろうかということだ。そこから再生する以外に道はない と思っている。 制作開始からだいぶ長い時間をかけてしまったが、片隅にある普通の町の風景と愛おしい人々を丹念に描いてきたつもりだ。ここから私たちの明日を照射してみたい。


製作の経緯

映画を作ろう、しかも「地元」の人たちだけで。そんな話が持ち上がったのは2012年、深川神明宮の本祭りで写真家の大西みつぐさんと神輿を担いだときでした。勇壮な水掛け、担ぎ手たちのエネルギー、そして夏の光のなか、蜃気楼のように見えた着物姿の女性。「絵になるなあ」という写真家のつぶやきから、『小名木川物語』の製作がスタートしました。まさか3年もかけて長編映画を撮ることになるとは、そのときは思いもよりませんでした。

「まち」を撮るのだから「まち」の人で作ろう。ボイスパフォーマーの徳久ウィリアムさん、美術家の伊宝田隆子さんが出演を快諾。スタッフにもクリエイターや音楽家など多士済々が集まり、『小名木川物語』製作委員会が立ち上がりました。「お江戸深川さくらまつり」の新内流しを皮切りに、小名木川の川施餓鬼灯籠流し、深川の神輿巡幸などさまざまな風景をカメラに収めました。ただ映画製作はスタッフのほとんどが初めてで、いろいろありました。でも、みんなが映画作りを学びながら、いつの間にか、専門家ではないからこそユニークな「大西組」ができていきました。

何より嬉しかったのは、深川の地元の人たちが「本人の役」で出演してくれたことです。『小名木川物語』は劇映画ですが、ドキュメンタリーでもあります。まったく新しい「まちから立ち上がるローカルムービー」が出来たと思います。「まち」で映画を作ることができたことを幸せに思っています。21世紀は人々がつながりを失い、浮遊しているとも言われます。『小名木川物語』は「まち」と「つながり」を静かに描きました。この映画を通して、深川という固有名詞に限定するのではなく、21世紀の私たちが暮らす「まち」というものを考えてもらえるきっかけになれば、この上ない喜びです。(製作・東海亮樹)



2回目となる4月9日(日)江東区古石場文化センターでの上映会ですが、チケットは3月10日発売です(インターネットでの予約は3月11日0時開始です)。


18;30開場 19:00開演/第1部 上映(90分)第2部 舞台挨拶と出演者によるミニライブ/21:15終演予定
前売り1,000円。当日1,500円です。


予約満席の場合は当日券が出ない可能性があります。あらかじめご了承くださいませ。


チケットの予約方法は、取扱い先の「江東区文化コミュニティ財団」のサイトに
掲載されています。
https://www.kcf.or.jp/yoyaku/ticket/


4月9日の上映会については次の3つの方法があります。

1. 会場の古石場文化センターに電話予約 03-5620-0224
2. 古石場文化センターや江東区のチケット取扱施設の窓口での予約
3. インターネットでの予約 (こちらはお手数ですが別途会員登録が必要です)
ご予約後、一週間以内に
1.各施設の窓口でお支払→チケット引取
2.銀行にお振込→チケット郵送

となります。


(遠方の方は、上映会当日に会場受付でのご精算、引取も可能な場合があります。
会場にお問い合わせください。)


受付時間です。
◆チケット発売日
・新発売のチケット
電話 10:00~21:00
窓口 13:00~21:00(※1)
インターネット・携帯サイト 翌日午前0時~
・発売中のチケット
電話・窓口 9:00~21:00(※1)
インターネット・携帯サイト 24時間


◆チケット発売日以外
電話・窓口 9:00~21:00(※1)
インターネット・携帯サイト 24時間

※1 深川江戸資料館の電話および窓口受付時間は17:00までとなります。






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by higashikawa_blog | 2017-03-07 16:42 | その他お知らせ

植田正治氏 展覧会「かたち」


東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ。

植田正治写真美術館にて、植田正治氏の展覧会が開催中です。


かたち

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以下リンクより

植田正治(1913-2000)の作品の中に1950年代に撮影された「かたち」と呼ばれる作品群があります。主に民具や民家の一部などを被写体とし、その本来の用途とは別に、ユニークなかたちに着目したイメージの数々です。これらの作品は、発表当時にシリーズ〈かたち〉といった名称で発表されたものではありませんが、植田自身が晩年にこれらの作品を〈かたち〉と呼んでいたため、このシリーズ名が定着しました。
植田にとって1950年代は、独自のスタイルである砂浜や砂丘での演出写真から離れ、あらたな表現を模索していた時期であったと言えます。砂丘という特殊な空間から離れ、身近な民具や山陰の風景などに着目し、さまざまな表現を試行錯誤することは、のちに高く評価される〈童暦〉のシリーズへの序章であったようにも感じます。もちろん、植田の作品には、戦前から被写体のフォルムや画面構成を強く意識した作品が多く見られ、その傾向は80年代のファッション写真、そして晩年まで変わることはありませんでした。
今回の展覧会では、これまであまり注目されることのなかったシリーズ〈かたち〉と呼ばれる作品群、および同時期に撮影された風景を中心に、初期から晩年までの植田の造形的なまなざしに注目し、紹介します。

【主な出品作品】

・砂丘ヌード 1951年
・シリーズ〈かたち〉より 1952-58年
・シリーズ〈童暦〉より 1959-70年
・シリーズ〈小さい伝記〉より 1974-85年


*********************************

会   期〇平成29年3月1日(水)-6月4日(日)

開館時間〇午前9時から午後5時(入館は閉館30分前まで)

休 館 日〇火曜日(祝祭日の場合は翌日)、5月2日(火)開館

会   場〇植田正治写真美術館
      鳥取県西伯郡伯耆町須村353-3 〒689-4107
      tel. 0859-39-8000 fax. 0859-68-3600

入 館 料〇一般900円(800円)、高校・大学生500円(400円)、小・中学生300円(200円)
     ( )内は20名以上の団体料金です






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by higashikawa_blog | 2017-03-07 16:34 | 受賞作家関連

山崎博氏 展覧会「計画と偶然」


昨年まで東川賞審査員をしてくださっていた山崎博氏の展覧会が、東京都写真美術館にて開催中です。


計画と偶然


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©Hiroshi Yamazaki

以下リンクより

本展は写真・映像を「時間と光」というエッセンスによって捉え、1960年代末より活躍してきた作家・山崎博(1946-)の仕 事をたどる公立美術館で初めての展覧会です。長時間露光によって太陽の光跡を視覚化した代表シリーズ 〈HELIOGRAPHY〉をはじめ、〈水平線採集〉や〈櫻〉のシリーズなど代表的な写真作品と、また作家が写真と平行して追究してきた映像作品、さらに新作を含む出品点数約200点によって、現代のコンセプチュアルな写真・ 映像の先駆者・山崎博の歩みを今日的な視点から通覧します。
山崎の作品は光の現象のもつ無限の豊潤さや時の流れを感じさせます。作家はつねに一定の枠組みや単純化 された方法論をとりながら、「太陽」、「海」、「櫻」といった普遍的なものに一貫して取り組んできました。その作品 は、対象と装置、被写体とイメージの関係性を示唆するとともに、光の表現の豊かさや静謐で美的なクオリティ を獲得しています。
70年代の初め、山崎は「いい被写体を探して撮る」ことへの疑いから、「被写体を選ばずに撮る」ことを模索し、 自宅の窓のような制約のある風景、特徴のない単純な海景といった「与えられた枠組」の中で方法的な探求を行 うスタイルに行き着きました。計画性にもとづく制作と、写真行為の中で起こる偶然性がその作品の大きな特質 となっています。作家は「計画がなければ偶然もない」と言います。「計画と偶然」の二つの要素が相互に作用す ることで、山崎博の作品は成立しているのです。
本展は45年以上のキャリアにおよぶ作家の主な作品シリーズを通して、その表現世界の本質に触れる試みです。

【作家略歴】
1946年長野県生まれ。1968年日本大学芸術学部を中退。1969年から本格的に写真を始 め、1972年より平行して映画フィルムによる作品制作を始める。1983年長時間露光に よる太陽のシリーズで第33回日本写真協会新人賞を受賞。2001年第26回伊奈信男賞を 受賞。東京造形大学講師、東北芸術工科大学教授を経て2005年から武蔵野美術大学教 授(2017年3月まで)。1974年個展「OBSERVATION」(ガレリア・グラフィカ、東京) 以降、ニコンサロン他での個展、グループ展多数。主な著書『HELIOGRAPHY』(青弓 社、1983年)『水平線採集』(六曜社、1989年)他。


対談「山崎博をめぐって」
2017年3月25日(土) 14:00~15:30 北野謙(写真家)× 石田哲朗(東京都写真美術館学芸員)
2017年4月16日(日) 14:00~15:30 金子隆一(写真史家)× 石田哲朗(東京都写真美術館学芸員)
定員:各回50名
会場:東京都写真美術館 1階スタジオ  
※当日午前10時より1階総合受付にて整理券を配布します。
※各回とも作家本人の出演予定はございません。

展覧会担当学芸員によるギャラリートーク
2017年3月10日(金) 14:00~
2017年3月24日(金) 14:00~
2017年4月14日(金) 14:00~
2017年4月28日(金) 14:00~
会期中の第2・第4金曜日14:00 より、担当学芸員による展示解説を行います。
展覧会チケット(当日消印)をご持参のうえ、2階展示室入口にお集まりください。



*******************************
  • 開催期間:2017年3月7日(火)~5月10日(水)
  • 休館日:毎週月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館し、翌平日休館)
  • 料金:一般 600(480)円/学生 500(400)円/中高生・65歳以上 400(320)円  ※ ( )は20名以上団体、当館の映画鑑賞券ご提示者、各種カード会員割引(ご利用案内をご参照ください)/ 小学生以下、都内在住・在学の中学生および障害者手帳をお持ちの方とその介護者は無料/第3水曜日は65歳以上無料






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by higashikawa_blog | 2017-03-07 16:26 | その他お知らせ

中藤毅彦氏 展覧会「ROCK YOU」


東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ。

カロタイプにて開催中の展覧会「ROCK YOU」に、中藤毅彦氏が参加しております。


ROCK YOU

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以下リンクより

ほとばしるミューシャンの汗や情熱、デザイン性、そしてそこに刻まれた音楽。
誰しも一度はかっこいいレコードジャケットに出会ったことがあるはず。
レコードジャケットに、あなたの写真を組み合わせて作った
オリジナル作品を展示する、新しい形の写真公募展を開催します。

誰しも音楽に胸を熱くした記憶があるはず。
それぞれの音楽と写真に込められた想いやストーリーを味わいながら
写真と音楽とあなたでROCK YOU ! しましょう!

田中長徳、中藤毅彦、大和田良、セイリー育緒と第一線で活躍する写真家も参加。
会期中にはゲスト写真家のトークや音楽が楽しめるイベントも開催予定です。


*********************************
2017年3月4日〜2017年3月12日
平日14:00〜20:00
土日13:00〜19:00
月曜休み
5日(日)は15:00〜19:00
クロージングイベント・パーティー:2017年3月11日(土)17時〜





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by higashikawa_blog | 2017-03-07 16:17 | 受賞作家関連
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Higashikawa photo Award


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