細江英公氏 展覧会 「おとこと女+抱擁+ルナ・ロッサ」
第17回東川賞国内作家賞を受賞された細江英公氏が、全六期と長期にわたる展覧会をBLD Galleryにて開催しております!!
2月29日より、第三期 「おとこと女+抱擁+ルナ・ロッサ」が始まりました。
第三期 「おとこと女+抱擁+ルナ・ロッサ」

「おとこと女 作品24」 ©Eikoh Hosoe
以下ギャラリーHPより
細江の数あるシリーズの中より、ヌード表現をテーマとした3シリーズを展示します。
1959年、三島由紀夫作品の題名を借用した土方巽の舞台「禁色」を見て以来、土方の踊りに魅せられた細江は、すぐさま土方や男性舞踊家、ファッションモデルの石田正子とVIVOのスタジオや暗室にて実験的とも言える撮影とプリントを制作。その撮影は半年間にも及び、シリーズ《おとこと女》として発表されました。このシリーズによって細江は60年第4回日本写真批評家賞を受賞。翌年には作品集が出版されました。
《おとこと女》を発表してから約10年後、肉体の持つそれ自体の美しさや強さを求め、身体の断片を切り取るように撮ることによって根源的な肉体の普遍性を表現した《抱擁》。ディティールにこだわり、フレーミングによって断片化され、極限までそぎ落とされた身体は、崇高さを秘め、官能的ですらあります。
90年代に入り、海外でのワークショップを精力的に展開していた細江は、アラスカでのワークショップでアメリカインディアンの聖地を選び、そこで撮影した作品を帰国後ソラリゼーションやフォトグラムという技法により再構築します。核実験や環境破壊、地球温暖化など環境問題が取り上げられるようになった時代背景のもと、広島や長崎の原爆体験と重ね合わせ、白黒反転することにより社会的な問題を自身の方法で表現した作品が妖精物語《ルナ・ロッサ》です。そこには祈りのような細江の未来への希望が感じられます。


「ひまわりの歌」 ©Eikoh Hosoe 「抱擁 作品28」 ©Eikoh Hosoe
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会期:2012年2月29日(水) - 3月18日(日)
時間:11:00 - 19:00 会期中無休
会場 : BLD Gallery
〒104-0061 東京都中央区銀座2丁目4番9号 SPP銀座ビル8F
お問い合わせ: 03(5524)3903
ギャラリーホームページ:http://bld-gallery.jp/
<トークショー>
細江英公×光田由里(美術評論/渋谷区立松濤美術館学芸員)
日時 : 3月4日(日) 14:45 open / 15:00 start
料金 : 1000円
定員 : 60名
お問い合わせ: 03(5524)3903
是非お運びください!!