第28回写真の町東川賞受賞者発表
第28回写真の町東川賞受賞者発表
©Arif Aşçi
©Taiji Matsue
©Lieko Shiga
©Makiko Ui
©Yoshikazu Minami
海外作家賞:アリフ・アシュジュ 氏(トルコ)
国内作家賞:松江泰治 氏
新人作家賞:志賀理江子 氏
特 別 賞:宇井眞紀子 氏
飛彈野数右衛門賞:南 良和 氏
今年も多彩なメンバーがそろった。
ヨーロッパとアジアの架け橋の地であり、異文化が交錯するトルコ、イスタンブールで、街の様々な陰影を撮り続けてきたアリフ・アシュジュ。
世界各地の都市や僻地を精緻で均質な手法によって写し取り、写真というメディアの可能性をいままでにないスケールと実験的手法によって提示する松江泰治。
リリー」「カナリー」で衝撃的なデビューを果たした志賀理江子。2009年からは宮城県名取市北釜地区の村の専属カメラマンとしてコミュニティーに溶け込むなか、その土地で培われてきた個々人のオーラルヒストリーに耳を傾け、その経験を取り入れた作品を村の人々と共同制作してきた。
北海道二風谷に住むアイヌのアシリレラを20年にわたり繰り返し訪れ、伝統的なチセ(家)や、アイヌの生活に溶け込んだ日常の細部、儀式や踊りなどを、深い共感をもった自然なスタイルで撮影した宇井眞紀子。
生地である秩父に拠点をおき、農家の光陰に焦点をあてた作品を作るとともに、地方に残る独特の風習や祭り、四季折々の自然や信仰の拠り所などをライフワークとして丹念に撮り続けてきた南良和。
広大な世界の土地と、そこに根を下ろして暮らす微細な人間の営み――その両端に大きな揺れ幅をもった今年の受賞作家展は、それぞれの土地に住まう私たちの足元を問い直す契機ともなるだろう。カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)と呼ばれる大雪山の麓にある東川の地に、5人の稀有な才能が集まる。
楠本亜紀(受賞作家展ディレクター)
<審査委員>
浅葉克己(グラフィック・デザイナー)
笠原美智子(写真評論家)
楠本亜紀(批評家、キュレーター)
佐藤時啓(写真家)
野町和嘉(写真家)
平野啓一郎(作家)
光田由里(美術評論家)
山崎博(写真家)
*敬称略/五十音順
<受賞作家作品展>
会期:2012年7月28日(土)~8月19日(日) 会期中無休
時間:10:00~17:30(7月28日は15:00~21:00、最終日8月19日は10:00〜15:00)
会場:東川町文化ギャラリー
料金:町内100円、町外200円(7月30日、7月31日は無料開放)
*詳しくは東川町国際写真フェスティバルホームページをご覧下さい。
http://photo-town.jp/2012higashikawa-prize-exhibition/index.html
<お問い合わせ>
東川町写真の町実行委員会
〒071-1423 北海道上川郡東川町東町1丁目19番8号 東川町文化ギャラリー
写真の町課・写真の町推進室(担当:竹部・三島・吉里)
TEL.0166-82-2111/FAX.0166-82-4704
http://photo-town.jp/gallery/index.html