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東川町国際写真フェスティバル Offcial blog

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篠山紀信氏 個展「篠山紀信展 写真力」


明日より東京オペラシティにて、東川賞受賞作家 篠山紀信氏の個展か開催されます!!

「篠山紀信展 写真力」

篠山紀信氏 個展「篠山紀信展 写真力」_b0187229_13171837.png


























以下ギャラリーHPより

1950年代後半から今日にいたるまで、写真の第一線を走りつづける篠山紀信(1940 - )。時代を見越し、時代に先駆けるその活動はつねに話題をさらい、また賛否両論を巻き起こしてきました。芸術か否かという問題の上に、写真はある ─ 。そう断言する篠山は、写真の本領は様々なメディアを通して広く社会に浸透し、時空や虚実をも越えて人々に力強く働きかけることにあるとの洞察のもと、テーマ、ジャンルを問わず夥しい数の作品を発信してきました。本展は、いままで美術館での回顧的な展覧会を拒みつづけてきた篠山が満を持して世に問う、国内美術館初の大規模な個展です。「写真力」とは何か?篠山は「写真の力が漲った写真」であり、撮られた者も、撮った者も、それを見る人々も、唖然とするような「尊い写真」だと言います。篠山の主戦場である有名人のポートレートを中心に、50年間にわたり撮影されてきた写真の中からとびきり「写真力」のある作品約120点を選び、巨大な展示空間にあわせダイナミックに引き伸ばして、新たなストーリーのもと紹介します。篠山自身が「写真の神様が舞い降りてくれた」と認める決定的なイメージが、半世紀におよぶ時を越えて一堂に会する今回の展示は、篠山にとって美術館というメディアを舞台にした新たな挑戦です。それはまた、われわれが生きてきた時代や社会を強く喚起するとともに、写真というメディアに内在する強力なエネルギーを体感できる場となるでしょう。



50年にわたって様々な手法・テーマで撮影された作品を厳選し、「GOD」(鬼籍に入られた人々)、「STAR」(すべての人々に知られる有名人)、「SPECTACLE」(私たちを異次元に連れ出す夢の世界)、「BODY」(裸の肉体、美とエロスと闘い)、「ACCIDENTS」(2011年3月11日、東日本大震災で被災された人々の肖像)の5つのセクションで紹介します。


GOD:鬼籍に入られた人々

展覧会は既に亡くなった人々の面影から幕を開けます。被写体は誰もが知っている有名人。いずれの被写体もすでにこの世にはいないものの、篠山の写真のイメージによってその面影が鮮烈に浮かび上がります。篠山は、写真家は往々にして「時の死」の立会人だと言います。それはみずからの活動を省みての発言であると同時に、「写真」というものの本質 ─ 撮られた瞬間から「過去」のイメージであることを宿命づけられている ─ についての洞察と言えるでしょう。


STAR:すべての人々に知られる有名人

「写真家は時代の映し鏡であり、突出した出来事や人を撮らねばならない。」そう語る篠山にとって有名人、とりわけスターたちのポートレートはライフワークと言えるシリーズです。被写体へのリスペクトを持ち、「場」の空気を正確に読んで撮影を行う篠山の写真は、スターたちの虚像を暴くといったことを目指すものではありません。あくまでスターがスターとして最も輝く瞬間を捉えるために、篠山は被写体と同じところに立って対峙し、さりげなく「風のように」撮ると言います。私たちの前に差し出されたそれらのイメージは、時代のアイコンとしての強烈な力を発散すると同時に、時空を超えて見る者を惹きつける普遍的な強度を持っています。


SPECTACLE:私たちを異次元に連れ出す夢の世界


「写真は嘘」「嘘の嘘は本当」・・・。篠山は、写真を事実や真実の客観的な記録とは考えず、むしろ虚と実のあいだにはからずも生じるリアリティにこそ写真の力があると考えます。そんな篠山にとって、虚構の世界、フィクションの世界を撮ることは、二重三重に興味深い行為です。虚と実の複雑な交錯が、思いもよらない力強いリアリティをもたらすことがあるからです。来場者のいないディズニーランドを自ら「シノラマン」というキャラクターとなって撮ったシリーズ、また撮っているうちに役者と一心同体になるというほどに入れ込んで撮るという歌舞伎のシリーズを中心に紹介します。夢の世界が抗いがたいリアリティを持ち始めるのは、篠山自らがその世界に飛び込み、虚構の世界をさらに「写真」によってフィクションにすることで真実を浮かび上がらせているからだといえるでしょう。


BODY:裸の肉体、美とエロスと闘い

篠山は、初期の造形的なヌードから70年代の「激写」シリーズ、『Santa Fe』(宮沢りえ)、『water fruit』(樋口可南子)など社会現象にまでなった写真集などで、つねに時代のヌード表現を切り開いてきました。またダンサーやアスリート、刺青の男たちなど、篠山には人間の肉体が見せる変幻自在の動きと表情に対する飽くなき関心が一貫して見られます。社会の常識やモラルとのせめぎ合いのなかで表現するという、このテーマ特有のスリリングさ、そして日本の伝統的な美意識に対する関心など、様々な要素が篠山をたえず挑戦へと駆り立ててきました。時代の変化を凌駕するスピードでそれに応えてきた篠山の成果を紹介します。


ACCIDENTS:2011年3月11日、東日本大震災で被災された人々の肖像

東日本大震災という未曾有の大災害は、私たち日本人に根本的な意識の変革を迫ったといえるでしょう。いわゆる「ドキュメンタリー」とは距離をとってきた篠山ですが、写真家として今回の出来事を「無かったこと」にすることは出来なかったと語ります。震災発生50日後に被災地に入った篠山は、廃墟の風景を撮り、被災者たちのポートレートを撮影しました。現地において篠山は、人知を越える規模で自然があらたな自然を作り出したその「力」に畏怖と畏敬の念をおぼえ、震災の傷跡の光景にある種の神聖さすら感じたと率直に語っています。篠山は、事態をことさら悲劇として強調するのではなく、一切の演出も指示もなしに、ありのままを受け止める姿勢で、被災者たちの立ち姿をカメラに収めました。廃墟となった町を背景にカメラの前にたたずむ被災者たちは何を語り、何を伝えるのか。それは篠山自身、被写体自身の意図を越えたところにあるでしょう。それが写真の宿命であり、可能性である。篠山はこのことをつねに理解し、真摯に確かめながら、今も新たな活動を繰り広げているのです。



<篠山紀信展 [関連企画]トークシリーズ>
(全5回)

会 場:東京オペラシティ アートギャラリー(展示室内)
時 間:各回 19:15〜
定 員:各回 100名(全席自由)
申 込:事前申込制(申込多数の場合は抽選・後日結果送付)

*申し込みは下記リンク先より

1. 10月10日[水]:篠山紀信 ソロトーク
2. 10月14日[日]:野田秀樹×宮沢りえ×篠山紀信
3. 10月18日[木]:市川海老蔵×篠山紀信
4. 10月25日[木]:中村獅童×篠山紀信
5. 11月7日[水]:後藤繁雄(編集者/本展企画者)×篠山紀信


イベント1〜3

受付開始:9/4[火]12:00
申込締切:9/25[火]18:00 申込受付は締め切りました。


イベント4〜5

受付開始:9/26[水]12:00
申込締切:10/10[水]18:00

*料 金:当日の一般入場券[一律1000円]が必要です。


*************************
会期:2012年10月3日[水]─ 12月24日[月・祝]
時間:11:00 ─ 19:00(金・土は11:00 ─ 20:00/いずれも最終入場は閉館30分前まで)
休館:月曜日 (祝日の場合は翌火曜日)
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
   〒163-1403 東京都新宿区西新宿3-20-2
入場料:一般1,000円(800円)、大・高生800円(600円)、中・小生600円(400円)
リンク:http://www.operacity.jp/ag/exh145/
by higashikawa_blog | 2012-10-02 13:31 | 受賞作家関連
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