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コレクション展2012−Ⅲ 時をとらえる


広島市現代美術館にて開催中の「コレクション展2012−Ⅲ 時をとらえる」に、東川賞受賞作家 石内都氏と杉本博司氏、佐藤時啓氏が出品しております!!

コレクション展2012−Ⅲ 時をとらえる

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以下リンクより

常に過去から現在、現在から未来へと一方向に刻み続け、非可逆的である「時」。私たちの意志とは無関係に絶えず流れゆく「時」は、芸術においてどのようにとらえられ、表されるのでしょうか。本コレクション展ではさまざまな「時」の表現に着目し、生ある限り人間が決して逃れることのできない「時」と向き合い、沈思する機会とします。

<出品作家>
石内都、岡本敦生、河原温、河口龍夫、かわなかのぶひろ
佐藤時啓+Wandering Camera、白髪一雄、杉本博司
田中功起、中原浩大、松澤宥、宮本隆司
デニス・オッペンハイム、ディヴィッド・ホックニー ほか



とどまることなく流れゆく「時」

「時」に形を与える方法はさまざまです。絵画が制作される日付だけをキャンバスに描いた河原温の「デイト・ペインティング」は、制作にかかった1日の時間の流れが日付という数字によって表されます。日記の変種ともいえる手法で河原は、過ぎていく「時」に形を与えます。杉本博司は、映画館で映画が上映されている間シャッターを開き続け、光となった映画一本分の「時」の流れを写真に焼き付けます。デニス・オッペンハイムは、日焼け前/日焼け後の対比によって時間の流れを示します。悠久の「時」の流れの中のある一定の時の経過をとらえ、視覚化した作品を紹介します。

人間にとっての「時」

限られた時間しかこの世に存在することのできない人間は、無限の時間に思いを馳せます。人はこの世のすべてに始まりと終わりがあることを受け入れながらも「時」の有限性に抗い、時間を封じ込めることで、永遠の「時」を追い求めようとします。亡くなった母親の下着や遺されたものを撮影した石内都の《Mother’s》は、写真の中に存在し続けることとなった母親との対話を可能にします。河口龍夫は経年による変化を回避すべく、植物の種子を鉛の中に閉じ込めます。封印された「時」の中にある種子は、始まりとしての誕生も終わりとしての死を迎えることもありません。限りあるものの生の 終わりを示す表現やその死による存在の消滅を乗り越える試みの表現を取り 上げます。

「時」の経過を伴う身体やものの動きと痕跡

身体を動かすという行動や、身体を介してものを動かすという行為には必ず時の経過が伴います。足を使って絵の具を押し広げるというスタイルを確立した白髪一雄の絵画には、躍動感溢れるダイナミックな身体の動きが軌跡として画面上に展開されます。ディヴィッド・ホックニーは歩いている自身の足を撮影し、一コマずつ並べて提示することで、動作と時間の経過の関係を暗示します。かわなかのぶひろは、空き缶を蹴るというシンプルな行為を、時間の経過をよりわかりやすく記録することができる映像で撮影しました。身体やものの動き、その軌跡にフォーカスし、動きによって暗示される「時」の経過の表現を考察します。


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会期:2012.11/17 - 2013.2/24
時間:10:00~17:00 入場は閉館30分前まで
観覧料:一般 ¥360(280)、大学生 ¥270(210)、高校生 ¥170(130)
休館日:月曜日
会場:広島市現代美術館
   〒 732-0815 広島県 広島市南区 比治山公園1-1
リンク:http://www.hiroshima-moca.jp/main/collection2012-3.html
by higashikawa_blog | 2013-02-08 11:00 | 受賞作家関連
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