展覧会「写真のエステ 五つのエレメント」
第29回東川賞国内作家賞を受賞された川内倫子氏が、東京都写真美術館にて開催されている「写真のエステ 五つのエレメント」に出品しております。
また、歴代受賞作家の田原 桂一氏、畠山 直哉氏、佐藤 時啓氏、奈良原 一高氏、川田 喜久治氏、オノデラ ユキ氏、森村 泰昌氏、東川賞審査員の山崎 博氏が出品しております。
写真のエステ 五つのエレメント

以下リンクより
18世紀ドイツの哲学者バウムガルテンは、「感性学」を意味する「エステティカ」 (Aesthetica)という学問を提唱しました。このエステティカは、やがて近代日本に伝来して「美学」と訳されました。現在一般に普及している「エステ」または「エステティック」という和製語は、全身美容術を意味しますが、元々は18世紀西洋で生まれた「感性学」から派生しています。「エステ」はたんに人間の身体を美しく変える術だけではありません。自然界の現象や「私」の外にある様々なものを美しく感じ取る術であり、美しいと感じる「私」の心と感性を育む術でもありうるはずです。
この展覧会では「写真の美しさはどこにある?」をテーマとして、29,000点を超える東京都写真美術館の豊富なコレクションのなかから、企画者である私が感じている写真の美の在り方を選びとり、五つのエレメントに分けて紹介します。「光」「反映」「表層」「喪失感」「参照」というエレメントを手がかりとして、19世紀の初期写真から現代写真まで、当館のコレクション作品をたどりながら、美をめぐる数々の表現に目を向け、そのたたずまいを味わい、趣きを愛でてください。
「写真」は文字通り「真を写す」と言いますが、写真から「真実」を知ることよりも、「美」の豊かな広がりを感じ取ることが、時には大切なのではないでしょうか。「写真のエステ」をとおして、心の内に今までと異なる感性のチャンネルが開かれてくる機会となれば幸いです。
企画・構成=石田哲朗(東京都写真美術館/学芸員)
<担当学芸員によるフロアレクチャー>
2013年5月24日(金) 14:00~
2013年6月14日(金) 14:00~
2013年6月28日(金) 14:00~
※本展覧会の半券(当日有効)をお持ちの上、会場入口にお集まりください。
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会期:2013.5/11 - 2013.7/7
時間:10:00~18:00、木・金は20:00まで
休館:月曜日、月曜日は祝日の場合は開館し、翌火曜日休館
観覧料:一般 ¥500(400)/学生 ¥400(320)/中高生・65歳以上 ¥250(200)
*( )は20名以上の団体料金
会場:東京都写真美術館
〒 153-0062 東京都 目黒区 三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
リンク:http://syabi.com/contents/exhibition/index-1868.html