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東川町国際写真フェスティバル Offcial blog

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須田一政氏 展覧会「天井桟敷創生季」


naguneにて、東川賞受賞作家 須田一政氏の展覧会が開催中です。

天井桟敷創生季

須田一政氏 展覧会「天井桟敷創生季」_b0187229_14553922.jpg























以下リンクより

寡黙な年上の人。
当時劇団員だった私たちの、須田さんに対する印象だった。

何時も黙ってすこし距離を取りながらカメラを覗いている。誰かと会話することなど皆無だったと思う。しかし、話し掛ければ、おだやかな笑みを浮かべてやさしく控えめに返答する。そんな感じだった。

いつ頃だったろうか。世田谷区下馬にあった寺山さんの自宅兼劇団事務所で、総会が開かれた。

その時、新しく入った人として須田さんが紹介されたのだ。団員の中には数人の写真家志望がいた。すでにカメラマンだった須田さんに対しては、お手並み拝見という、冷ややかな若者特有の傲慢な視線があった。

ある時、須田さんが大量のモノクロ写真を劇団事務所に持参した。寺山さんと一緒に覗きこんだ私たち劇団員はびっくりした。そこには自分の知らない大勢の自分が映っていたからである。

自分はこんな顔で、こんな身振りで、こんな場所で生きているんだということを初めて知らされたのだ。もちろん、その写真が時代状況をリアルに表現していることなど、当時は全く分からなかった。

それ以来、劇団員の須田さんに対する印象が激変した。控え目な距離は撮影ポイントの確保。会話しないのはシャッターチャンスを狙うため。小柄で小太りで穏やかなおじさんが、実は敏捷で貪欲な表現者であったのは驚きであった。

この出来事は当時の劇団員には貴重な体験だったろう。後年、数人のプロカメラマンが誕生しているのはその証左である。

萩原朔美
初期「演劇実験室天井桟敷」に在籍、演出を担当。映像作家。多摩美術大学映像演劇学科長。


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会期:2013.6/24 - 2013.7/20
時間:19:00~深夜
休館:日曜日
観覧料:有料
 ■チャージ
 ショットチャージ(つまみ付き)¥600 / ボトルチャージ・つまみ付き¥1,500
 ■メニュー
 ドリンク:¥600~
会場:nagune
   〒 160-0021 東京都 新宿区 歌舞伎町1-1-5
リンク:http://nagune.jp/gallery/130624.html
by higashikawa_blog | 2013-07-03 14:58 | 受賞作家関連
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