増山たづ子氏 展覧会「すべて写真になる日まで」
IZU PHOTO MUSEUMにて、第30回 東川賞飛彈野数右衛門賞受賞者 増山たづ子氏の展覧会が開催中です。
すべて写真になる日まで

以下リンクより
岐阜県徳山村で生まれ育った増山は戦争で夫を亡くした後、村で農業のかたわら民宿を営みながら暮らしていました。
1957年、この静かな山村にダム計画が立ち上がり「皆が笑って過ごす天国のガイ(様)」と増山がいう徳山村も推進派と慎重派に二分されます。
増山それまで使ったこともなかったカメラを手にとったのは、徳山ダム計画が現実味を帯びてきた1977年、ちょうど60歳の時でした。「国が一度やろうと思ったことは、戦争もダムも必ずやる」と縄文時代から続くという村のミナシマイ(最後)を前に、せめて残せるものを残そうと愛機・ピッカリコニカで故郷の村をすみずみまで撮影して歩きました。
そんな増山はたびたびマスコミにも取り上げられ「カメラばあちゃん」の愛称で知られるようになりました。村民運動会で初めて写真を撮影して以来、年金のほとんどを写真につぎ込みながら1987年の廃村後も通い、2006年に88歳で亡くなるまで消えゆく故郷を撮り続けました。あとには約10万カットのネガと600冊のアルバムが残されました。
2008年、計画から半世紀を経て徳山ダムは完成し、かつて村にあった場所は水の底へ沈みましたが、残された写真は在りし日の徳山村の姿を今に伝えてくれます。
本展では増山のアルバムや彼女自身の手で録音された村の音、村の植物でつくられた押し花を中心に展示いたします。
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会期:2013年10月06日(日) - 2014年07月27日(日)
時間:10:00~16:30
休館:水曜日
観覧料:一般¥800(700)、高・大学生¥400(300)、中学生以下無料
*()内は20名様以上の団体料金
会場:IZU PHOTO MUSEUM
〒 411-0931 静岡県 長泉町 東野クレマチスの丘(スルガ平)347-1
リンク:http://www.izuphoto-museum.jp/exhibition/118680489.html