杉浦邦恵氏 展覧会「You are always on my mind / you are always in my heart」
タカ・イシイギャラリーにて、東川賞受賞作家 杉浦邦恵氏の展覧会が開催されます。
You are always on my mind / you are always in my heart
写真-絵画とフォトコラージュ 1976-1981
©Kunie Sugiura
以下リンクより
タカ・イシイギャラリー(東京・清澄)は 6月 28 日(土)から 7 月 26 日(土)まで、杉浦邦恵個展「You are always on my mind / you are always in my heart ; 写真-絵画とフォトコラージュ1976-1981」を開催いたします。タカ・イシイギャラリーでの初の個展となる本展では、1970年代後半に制作された写真-絵画作品9点と、フォトコラージュ作品6点を展示いたします。「You are always on my mind / you are always in my heart」という題名は、1982年にリリースされたウィリー・ネルソンによる『Always On My Mind』の歌詞から着想を得ています。
1960年代、シカゴ美術館附属美術大学に在籍した杉浦は、コンセプチュアル・フォトグラファーであるケネス・ジョセフソンに師事したことを契機に、その後40年以上にわたって写真による多様な表現を提示し続けてきました。60年代のカラー写真、70年代のキャンバス上に写真とアクリルを塗付した写真作品、80年代から始まる日常生活のモチーフを定着させたフォトグラムなど、技法と素材を交差させながら制作された作品群には、被写体に対する変わらぬ眼差しを感じられます。
あらたな視覚化は、これまでにない素材とテクノロジーの交わり-写真と絵画、写真と彫刻、ビデオと写真-によってもたらされる。予期しない、予測できない結果があたらしい表現を生み出す。
New modes of visualization often come from new crossing of media, technologies — like photography and painting, photography and sculpture and video and photography. Their unexpected and unpredictable consequences bring new expressions.
ありのままの、全てのヴィジョンをとらえるため、私は写真と絵画を写実とも抽象とも受け入れる。
I can accept both photography and painting as both real and abstract ways to produce a complete, whole vision.
杉浦邦恵によるテキストより
人生をとりまく時や光、うつろう自然の儚さなど、形がないからこそ共有しようとする行為の先に美術や文学があると考える杉浦の作品には、具象性と抽象性、即興と構築といった相反要素が共存しています。杉浦は、写真とその他の媒体、ペインティング、ドローイングとの関係を継続して追求しながら、写真における「もの」とその抽象化の表現について探究を続けてきました。日本の文化や美を含むアイデンティティを背景に、捉えきれない対象を独自のヴィジョンで作品化してきた杉浦邦恵の作品群を是非この機会に御高覧ください。
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会期:2014年6 月 28日- 7月 26日
時間:12:00 – 19:00
休廊:日・月・祝祭日
会場:Taka Ishii Gallery
135-0024 東京都江東区清澄1-3-2 5F
リンク:http://www.takaishiigallery.com/jp/archives/11189/