増山たづ子氏 図録「すべて写真になる日まで」
IZU PHOTO MUSEUMより、今年の東川賞 飛彈野数右衛門賞 受賞作家 増山たづ子氏の図録が出版されています。
すべて写真になる日まで

以下リンクより
ダムに沈みゆく岐阜県徳山村の「カメラばあちゃん」として知られた増山たづ子の作品集。徳山ダム計画が現実味を帯びてきた1977年、60歳にしてカメラを手にした増山は、廃村後も村に通いながら10万カットの写真と600冊のアルバムを遺しました。「国が一度やろうと思ったことは、戦争もダムも必ずやる」と年金のほとんどをつぎ込み、ダムに沈みゆく村のミナシマイ(=終わり)を見つめ続けました。それは村のすべてをアルバムの中に移す(写す)ような行為にも見えます。
本書は増山が遺したアルバムに収められていた写真と故郷を思う彼女の言葉によって構成されています。近代化と高度経済成長のひとつの帰結として増山の写真を見る時、そのメッセージは3・11後を生きるわれわれのもとへも切実さをもって響いてきます。徳山の増山のもとを訪れた詩人・石垣りんの詩や増山たづ子論も収録。
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価格:3,300円+tax
サイズ:B5判変型、165×197mm
ISBN:9784904257210
ページ数:400ページ
リンク:http://www.noharabooks.jp/item.php?id=352