荒木経惟氏 展覧会「結界」
東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ。
AMにて、荒木経惟氏の展覧会が開催中です。
結界
©Nobuyoshi Araki
以下リンクより
インスタントフィルム作品を鋭いカッターの刃で二つに切り裂き、ふたたび一枚にはりあわせた作品群「結界」。華やかな成功と世界的な評価の一方で、直面する身近の死、癌手術、右眼失明。大きなうねりに身をおきながら、荒木は、身のまわりにわき起こる渦のような出来事のすべてを正視し、レンズを通して受けとめてきた。それゆえに、われわれは、心にせまる切なさと、胸を打つ愛おしさを、同時に彼の写真に感じとる。
「結界」とは仏教用語で「俗界をわかち、その内側に聖域を結ぶこと」。写真のなかにとりこまれた物語を、いったんはまっぷたつに切断する。断たれた二枚の断片は、聖と俗を象徴的にあらわしたものであろう。しかし、荒木は自身の手で、こんどは二枚を固く接ぎあわせる。両極は、ふたたびしっかりと結ばれることで、さらに複雑なカオスをつくりだし、果てしのない新たな物語をつむぎだしていく。このような発想を、作品にまとめあげていくことのできる写真家がほかに、世界中のどこにいるというのだろう。
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会期:2014年10月16日(木) - 2014年12月15日(月)
時間:14:00~20:00
休館:月曜日・火曜日
最終日を除く
会場:AM
〒 150-0001 東京都 渋谷区 神宮前6-33-14 神宮ハイツ301/302
リンク:http://am-project.jp/