大住哲さん 展覧会「壁 た ち の 物 語 」
壁 た ち の 物 語
明治時代、我が国にまだ“未踏の地”が各地に残されていました。なかでも、多くの開拓者を受け入れ、新しい時代の到来に果敢に踏み出した北海道、とりわけ札幌、函館の街づくりは近代という世紀の勢いと気概が反映されました。次々と建てられた近代建築、建築資材である石材、レンガ、鉄材、セメント、板ガラス、当初はすべて外国から輸入に頼っていましたが、ものづくりへの情熱と維新を支えた日本人の進取の精神は、 北海道に多くの西洋建築を生み出します。100余年に及ぶ時間を経て、それらの建物は今も、市内の現代建築と共に共存しています。大住はこれらの建築に刻まれた時間の堆積に耳を傾け、壁たちが見つめてきた出来事を淡々と、そして愛情溢れる眼差しで描き出しました。住人たちの姿はないものの、ここには北の都を支えてきた人々の矜持が確かなDNAとして継承されていることが読み取れます。
太田菜穂子 キュレーター
会期:2014年12月27日(土)- 2015年2月27日(金)
会場:ENTRE DEUX (アントル・ドゥ) ホテル椿山荘東京ロビー階(3 階)
東京都文京区関口 2-10-8
出展作品:18点
【会場について】
藤田観光株式会社 担当:矢後恵美子
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【作品および作家情報、ならびに作品販売について】
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