展覧会「hyper-materiality on photo」
フォトふれ 展覧会のお知らせ。
東雲のTOLOTにて開催中の展覧会「hyper-materiality on photo」に、吉田和生さんと藤本涼さんが参加しています。
hyper-materiality on photo
以下リンクより
出展作家 Artists
小山泰介 Taisuke Koyama
横田大輔 Daisuke Yokota
吉田和生 Kazuo Yoshida
川島崇志 Takashi Kawashima
赤石隆明 Takaaki Akaishi
藤本涼 Ryo Fujimoto
田中和人 Kazuhito Tanaka
滝沢広 Hiroshi Takizawa
三田健志 Takeshi Mita
山崎雄策 Yusaku Yamazaki
小林健太 Kenta Cobayashi
Curated by Chihiro Minato + Shigeo Goto
Produced by G/P gallery
TOLOT heuristic / Shinonomeにおいて、 G/P galleryプロデュースによる展覧会「Hidden Sense of Japanese Photography 2 hyper-materiality on photo」を開催いたします。これは、2014年にオランダ・アムステルダムで開催されたアートフェア、Unseen Photo Fairにて企画したスペシャルエキシビション「anima on photo – Hidden sense of Japanese Photography」次ぐものです。
港千尋、後藤繁雄の両氏がキュレーターとなり、小山泰介、横田大輔、吉田和生、川島崇志、赤石隆明、藤本涼、田中和人、滝沢広、三田健志、山崎雄策、小林健太ら11人の日本を代表する若手写真家をご紹介いたします。ぜひご高覧ください。
写真のハイパーマテリアリティ
本展は、昨今の日本現代写真において浮かびあがってきた、「センシングとマテリアライゼー
ション」をテーマにキュレイションするものだ。それは、現代美術における「モノ」(オブジェ)
の文脈と、今、急速にデジタルによる加工やアウトプット(出力やプロジェクションなど)
の多様化が進み、またフォトイメージがかつてないほど人間の環境の主要素となった進化
軸との交差が、どのような「ハイパーな写真」を生み出していくかを検証しようとするものだ。
日本の戦後美術は、世界の美術史においてユニークな発展を見せた。敗戦の破壊と消失の
連続の中で、西洋においては、人間の自己表現の「果て」と思われた「モノ」(オブジェ)を、
逆に「可能性」ととらえ、「具体美術協会」や「もの派」を生み出した。背景の深層には、日本人
の身体に内在する「アニミズム」からくる世界観と、センシングの仕方が根強くあると言って
よい。その感覚は、「モノノアワレ」の物語や、俳句、禅の庭におけるインスタレーションを
生み出したものと同じである。
写真の流れの中にもこのような「アニマ」の力が一貫して流れているということを我々は、
2014 年アムステルダムのUnseen Photo Fair において、『anima on photo』という展覧会の
キュレイションによってプレゼンテーションした。
しかし、今回はただ「モノ」の力に注目するだけではなく、写真のデジタル化によってひきお
こされた事態が、現代写真において「新たなマテリアライゼーション」を生成しつつというこ
とを指摘したいと考える。例えば、横田大輔におけるデジタル・エクトプラズムとでも言う
べき『matter』シリーズ、赤石隆明の『UBRM』シリーズにおける「写真化と物化」の執拗な
反復作業…。これらは単なる「抽象写真」や「写真によるキュビズムの試み」とはまるで別
のものとしてとらえられなければならない。新しい事態としての「モノ写真の反乱」を我々
はどのように直視し、未来への道標とするのだろうか?
港千尋+後藤繁雄
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会期:2015.3.20 [Fri.]-4.18 [Sat.]
時間:11:00-19:00
休廊:日月祝休
会場:TOLOT
東京都江東区東雲2-9-13 2F
リンク:http://gptokyo.jp/archives/1964