楢橋朝子氏 展覧会「近づいては遠ざかる 1985/2015 〈ベトナムの場合〉」
東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ。
photographers’ galleryにて、楢橋朝子氏の展覧会が開催されます。
近づいては遠ざかる 1985/2015 〈ベトナムの場合〉
©Asako Narahashi
以下リンクより
この度、photographers’ galleryでは企画展として楢橋朝子展を開催する運びとなりました。本展では写真家をこころざす以前の1980年代半ばに、3度にわたりベトナムにて撮影されたモノクロ写真と、30年振りに訪れたホーチミンのカラー写真を展示します。KULA PHOTO GALLERYでは、同じくベトナムにて85年に撮影したVHSビデオを再編集したものと、2015年撮影のデジタルビデオを同時上映します。また本展にあわせ、展覧会タイトルと同名の小冊子を刊行します。
【photographers’ gallery展示概要】
写真展示/ カラー、モノクロ写真 約20点
【KULA PHOTO GALLERY展示概要】
VHSビデオ再編集版とデジタルビデオの2作品同時上映
DVDプロジェクション 約15分
■同時刊行
楢橋朝子『近づいては遠ざかる 1985/2015 〈ベトナムの場合〉』
カラー・モノクロ16頁 A4判変型
発行:03FOTOS
発行日:2016年6月21日
定価:800円 (税込)
http://pg-web.net/shop/photo-books/narahashi19852015/
略歴詳細などは下記03FOTOSのWEBサイトにてご覧いただけます。
http://03fotos.com
80年代半ば、まだ学生だった私は、好奇心をあらわに近寄ってきて、目を輝かせながらも少し恥ずかしそうにしている子どもたちや、朗らかでしたたかな人びとのエネルギーに惹きつけられて、この町を歩いた。ホーチミン近郊のクーチ、メコンデルタの島、さらにはハノイまで、国道1号線を北上し17度線を越え、途中で古都フエ、ホイアン、ヴィンなどにも立ち寄った。自分の中ではベトナムが終ってから写真を始めた意識でいたので、これらのネガは長いあいだ放置していたのだが、ようやく見直す気持ちが生まれた。もう忘れてしまっていたことばかりだし、ベタを見ても思い出せる範囲は限られているのだけれど、ぬくくてエネルギッシュな町の息吹は、身体のどこかに染みついている気がしてならない。再訪まで30年も経ってしまったが、変貌した町並みに驚き、自転車の洪水はバイクに取って代わられたけれど、変わりようがない空気も体感し、また、ベトナム病が再発しそうだ。
楢橋朝子
*****************************
会期:2016/06/21 - 2016/07/03
時間:12:00 - 20:00 会期中無休
会場:photographers’ gallery
〒160-0022 東京都新宿区新宿2-16-11-401 サンフタミビル4F
リンク:http://pg-web.net/exhibition/asako-narahashi-19852015/
=