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東川町国際写真フェスティバル Offcial blog

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新正卓氏 展覧会「HORIZON OROgraphy」


東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ。

大坂ニコンサロンにて、新正卓氏の展覧会が開催されます。


HORIZON OROgraphy

新正卓氏 展覧会「HORIZON OROgraphy」_b0187229_12585833.jpg

           ©Taku Aramasa

以下リンクより

新正卓の「HORIZON」は、1990年代後半から撮影行が始まり、2006年に催された新正の回顧展「黙示」(於・武蔵野美術大学)でその一部が公開された後も、写真家自身の当初のプランを大きくはみ出し、変容の過程を経てきたシリーズである。2012年の東京パブリッシングハウス(横田茂ギャラリー)、2014年ロンドンのAnnely Juda Fine Artでの発表に続き、いよいよ2016年ニコンサロンでの個展において、プロジェクトは一つの頂へ至り、「HORIZON」全貌が明らかにされようとしている。
本作において新正卓は、列島各地の海ぎわに切り立つ崖上にカメラ・ポジションを探し、日本と呼びならわされた圏域を輪郭づけている(だが、確然と見えるはずもない)境界が横たわる彼方へ、まなざしを遠投していく。ここでの身ぶりは、もはやドキュメンタリーという枠組みに収まるものとは言えず、あたかも夢や忘我状態の時に魂がさまよう場所を眺めているかに思えてくる。これらの画面に向き合っていると招魂または魂鎮めの気配めいたものが寄せ来て、スケールの大きな視界を静かに満たしだすようだ。
「HORIZON」シリーズは3つのパートから構成されている。「境界」、「植生」、及びピンホール・カメラで撮影された「可視の変容」の各パートで、世界の遠近を抱握するべく近年新正が実験をかさねてきた“OROgraphy”の方法(1900年前後のアメリカの写真家エドワード・カーティスが手掛けた金泥を用いるガラス・プレート陽画の写真術にヒントを得て、デジタル技術をまじえ新正が独自に生み出した黄金印画術)が導入されている。画像の組成に金という物質を加味することで、眺めは奥行きを深め、翳りを積層し、此方と彼方を溶け合わせるような光の効果が現出している。  (大日方欣一)
※本文は、大日方欣一氏(写真史家・フォトアーキビスト)より本展に対して寄せられた一文から抜粋したものです。 


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2016年 9/8 (木) ~9/14 (水)
10:30~18:30(最終日は15:00まで)
会期中無休
大坂ニコンサロン
   〒530-0001 大阪市北区梅田2-2-2 ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
リンク:http://www.nikon-image.com/activity/salon/exhibition/2016/09_osaka.html#02








by higashikawa_blog | 2016-09-06 13:01 | 受賞作家関連
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