高辻悠月さん 展覧会「Flowing float」
フォトふれ 展覧会のお知らせ。
喫茶 古良慕にて、高辻悠月さんの展覧会が開催中です。
Flowing float
展示作品
1.[Flowing float]
琵琶湖で採取した陶器やガラスの破片などをもとに、写真集を作成し、本展では実物を展示します。写真集も同時に展示販売をおこなっています。
(コンセプト)
だれかの生活の中にあったものが
割れちり散りになっていく
やがて波にもまれて、砂になる
砂になることをやめた
時間のみずたまりのような
ひとかけら
2.[LONG FLIGHT THROMBOSIS]
主に滋賀県で撮影したハーフサイズのフィルム写真を現像、スキャンしてデジタル化し、インスタント写真フィルムで仕上げています。
またこれも写真集を作成し、本展では実物を展示します。
写真集も同時に展示販売をおこなっています。
(コンセプト)
写真を撮ることをしばらく忘れてしまっていた。
久しぶりに、もう一度覗いたファインダーから
私と写真の長い旅が始まったように思う。
3.[GARDEN IN THE WHALE]
全国各地で撮影した抽象的な風景を写真集にしました。
写真集のみの展示販売です。
(コンセプト)
海の底でじっと動かないクジラのなかには
誰も知らない庭がある
光の届かない夜の庭
最近の作品制作の手法として、zine(写真集)に編集してから、
実物を立ち起こしていく方法が多い気がしています。
自分の中でまず、写真集として編集してから
立体と空間の折り合いをつけているような感覚です。
学生時代のように作品を毎日作ったり考えたりすることは無くなりましたが、
細々とつづけられ続けられられるといいなと思っています。
最近はカメラを持ち歩くこともなくなって、感性が鈍ったような気もしていますが。
一番新しい[Flowing float]は、外に出はしましたがレイクコーミング?(ビーチコーミングという言葉はありますが)しての撮影なので、スナップとはまた違った視点で制作してます。
でもかけらを拾っている瞬間は街中でスナップ写真を撮っているような気持ちだった気がします。
語る感じになってしまう部分はありますが、私の感覚として作品というものは、日常生活に溶け込んで欲しいと思う部分もあります。
高い作品を提供するのもいいと思いますが、自分自身のやりたいことやってきたことはそれとは少し違う気がします。
zineという媒体は誰でも、手軽にというところが作品発表のメディアとしてすぐれていると感じるし、載せる情報は文字でもいいし、写真でもいいし、なんでもいいのが素敵ですね。
私の場合はパソコンとプリンタがあれば、zineは作れるし、
削いでいけば、それこそ紙とペンがあれば作れます。
以前よりzineのブームは下火かもしれませんが、ハンドメイドやDIYが氾濫している今、自分だけのzineを作ってみてください。
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2017年2月25日(土)-3月25日(土) 入場無料
喫茶 古良慕
〒520-1501滋賀県高島市新旭町旭460
水曜日定休open / 11:30-16:30(L.O)