植田正治氏 展覧会「もうひとつの風景」
東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ。
Books and Modernにて、植田正治氏の展覧会が開催中です。
もうひとつの風景

植田正治(1913−2000)は、鳥取県境港市を拠点に生涯にわたって遊び心あふれる写真世界を提示し続けた作家です。
とりわけ砂丘を背景とした演出写真は、ユーモアとシュールな詩情、ポリフォニーを湛えたイメージで、70年代フランスを始めとするヨーロッパでの評価を不動のものとし、Ueda-cho(植田調)は世界共通語となりました。
しかし、ピクトリアリズム、シュールレアリスム、ストレートフォト……あらゆる表現領域を自由自在に横断した作家は、当然ながら過ぎ去る一瞬の美を捉える天才でもありました。
本展では『植田正治作品集』(16,000円・税別/河出書房新社)の出版を記念して、演出写真で知られる植田正治のあまり知られていないストレートフォトの名作品集『音のない記憶』(1974年)を取り上げます。
植田正治59歳、初のヨーロッパ旅行から生まれた優雅でみずみずしいイメージと、いくつかの代表的な作品──息をのむような美しいゼラチンシルバーのオリジナルプリント……作家が捉えた、過ぎ去る一瞬の美、“もうひとつの風景”をご覧ください。
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2017年3月8日(水)~4月8日(土)
12:00~19:00
休廊:日月曜
Books and Modern
107-0052 東京都港区赤坂 9−5−26パレ乃木坂201