展覧会「Somewhere I Have Never Travelled 〜 切り火を持って」
東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ。
URANOにて開催中の展覧会「Somewhere I Have Never Travelled 〜 切り火を持って」に、石内都氏と川内倫子氏が出展しております。
Somewhere I Have Never Travelled 〜 切り火を持って

向春の候、皆様におかれましては益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。この度URANOでは、3月11日 - 4月15日までグループ展「Somewhere I Have Never Travelled ~ 切り火を持って」を開催いたします。
タイ北部チェンマイにあるHIV孤児生活支援施設「バーンロムサイ」の子どもたちと美術作家をつなぐプロジェクト、および、ふたつのアート・ホテルの完成を記念した発表の場として協力させていただくことになりました。
「文化・アートと寄り添うホテル」というコンセプトのもとに、沖縄・那覇市の国通りにオープンしたばかりの「ホテルWBFアートステイ那覇」は、「バーンロムサイ」の子どもたちが描いた絵と、9名の写真家、石内都、川内倫子、木村友紀、志賀理江子、進藤環、長島有里枝、名取洋之助、野村佐紀子、米田知子による作品を壁面に展開、各客室すべてが違う絵柄、レイアウトで構成され、部屋自体がひとつの異空間=旅となるようなホテルとなりました。また、続く二棟目となり現在施工中である「ホテルWBFアートステイなんば」も、子どもたちが描いた絵と、淺井裕介、笠井麻衣子、川内倫子、炭田紗季、志賀理江子、高田安規子・政子、はまぐちさくらこ、松本力、米田知子の協力のもと、大阪・難波に5月にオープンします。
客室をのびやかに楽しく彩る子どもの絵は、1999年12月、北タイ・チェンマイ郊外に設立されたHIVに母子感染した孤児・遺児たちの生活施設「バーンロムサイ」の子どもたちによるものです。「バーンロムサイ」では、「絵を描くこと」により子どもたちの免疫力を表す数値が回復し「つくり出す力」に命を支えられた経緯から、薬だけではなく、沢山のボランティアや技術指導をしてくださる方々の協力のもとに、衣食住の中にも創造力を育てる+artの思いをベースとし今に至ります。
そこにある、目に見えないクリエイティブのちからを信じてできる事。その筆頭としてのホテルプロジェクトは、株式会社ホワイト・ベアーファミリーの協力を得て現れたかたちです。
場所を問わず、形式にとらわれることなく、垣根を越えて繋がり合う事ができるのではないでしょうか。
バーンロムサイ 名取美穂
artdish g 沢渡麻知
本展では、バーンロムサイの子どもたちの絵と、このプロジェクトに賛同し、ご協力いただいた作家たちによる作品を展示いたします。つきましては、本展の広報にご協力賜りたく、ここにご案内申し上げます。
参加作家: 淺井裕介、石内都、笠井麻衣子、川内倫子、木村友紀、進藤環、炭田紗季、高田安規子・政子、 長島有里枝、名取洋之助、野村佐紀子、はまぐちさくらこ、松本力、米田知子(※ 敬称略、五十音順)
******************************
会期: 2017年3月11日 - 4月15日
開廊時間: 火-木 11:00 - 18:00 / 金 11:00 - 20:00 / 土 11:00 - 18:00
会場: URANO 東京都品川区東品川 1-33-10-3F