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展覧会「Seize the Uncertain Day - ふたしかなその日」


東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ。

東京藝術大学大学美術館陳列館にて開催される展覧会「Seize the Uncertain Day - ふたしかなその日」に下記受賞作家が出展いたします。
荒木経惟氏、川内倫子氏、楢橋朝子氏。


Seize the Uncertain Day - ふたしかなその日

展覧会「Seize the Uncertain Day - ふたしかなその日」_b0187229_16454652.png

以下リンクより

コンセプト
本展タイトルは、「Seize the day(いまを生きろ)」という慣用句に「uncertain(ふたしかな)」を付加したものです。世界情勢が不安定ないま、〈そこにあるふたしかな日をそれでも生きる〉というしなやかで力強い姿勢が模索されています。本展で注目するのは、圧倒的な現実に向き合いながらも感情や心理の深いレベルでの新しいコミュニケーションの可能性を開いている「極私的ドキュメンタリー」。戦後日本の潮流において独自のスタイルを確立した作家の作品と、現在の不安定な社会状況に直面しながら制作を続ける若手作家たちの写真や映像、ドローイングを一堂に展示することで、「ふたしかさ」の上に展開される世界を提示します。本展が構成する「ふたしかなその日」を体感することで、流れゆく時代のなかで確かに受け継がれつつも揺れ動く「ふたしかさ」の息遣いに気づくことができるでしょう。


本展は「ふたしかなその日」を以下の3つのセクションによって構成します。1階を[Section 1: 夜 閃光とゆらめき]、階段を[Section2:断層]、そして2階を[Section3:朝-昼 円環と覚醒]とします。これらは「ふたしかさ」の上に成り立つ世界を提示し、1970 年代から現在までに共通する〈そこにあるふたしかな日をそれでも生きる〉という姿勢を浮き彫りにします。鑑賞者は「夜」において、定量的ではないより感覚的な時間の存在を見出し、一方「朝-昼」ではより覚醒した意識の中で現実の「ふたしかさ」と今一度向き合い、世界との距離を測りなおすことになるでしょう。


Section 1:夜 閃光とゆらめき

展覧会は夜を想像させる暗い空間から始まります。篠田太郎の提示する、月の運行が司る永久の時間や、森山大道が切り取った激しい音とネオンが溢れる新宿の街の瞬間。あるいは、弓削真由子が描き出した畳に内包された親密で静謐な時間や、島田清夏が捉えた花火に象徴されるような儚くも祝祭的な時間。これらの異なる時間性を宿した作品群が展示された会場において、鑑賞者は「夜」の時間に秘められた変容し続ける距離や速度、移ろうさまざまな時間を体感することになるでしょう。

出展作家: 荒木経惟 / 篠田太郎 / 島田清夏 / 中平卓馬 / 森山大道 / 弓削真由子 / 米田知子


Section 2:断層

1階と2階の上下をつなぐ階段は、「夜」「朝-昼」どちらにも属さない中断された空間となりま す。身近な風景にともなう時間や文脈の中にあるズレ・つなぎ目を、さまざまな角度で捉えた 百頭たけしによる写真が展示されます。

出展作家: 百頭たけし / 金村修


Section 3:朝—昼 円環と覚醒

夜に移ろうさまざまな時間を経て新たな1日の始まりとなる「朝」は、繰り返されるサイクルへの入り口となります。川内倫子の写真は繰り返される日常の景色に潜む生と死の儚さを映し出し、久門剛史が作り出す円形スロープを回り続ける鉛の芯の軌道は、繰り返される日常とその中で起こる微小な変化を示しています。そうした日常の小さな瞬間に美しさを見出す感受性は、「円環する時間」に親しむ日本人の優れた特徴と言えるでしょう。繰り返される時間の中で、震災のような突出した瞬間が訪れると、人はより大きな時間軸の中で物事をとらえるために「ふたしかな」現実に立ち返ろうとします。たとえば、川久保ジョイが提示する放射能によって生み出された色鮮やかな作品は、目に見えない脅威と共に生きていかなくてはならない現状を転写しています。また日常と地続きの場所であり時に大きな災害をもたらす海を撮り続ける鷲尾和彦は、それでもなおその海と共に生き続ける人々の姿を捉えようとします。


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会期:2017年3月18日(土) - 2017年4月5日(水)
開館時間:10:00 - 18:00(入場は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(※但し 3/20(月)は開館、3/21(火)は閉館)
入場料:無料

会場:東京藝術大学大学美術館陳列館
〒110-8714 東京都台東区上野公園 12-8 美術学部校内




by higashikawa_blog | 2017-03-16 16:49 | 受賞作家関連
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