畠山直哉氏 展覧会「椿会展2017 - 初心 -」
東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ。
資生堂ギャラリーにて開催される展覧会「椿会展2017 - 初心 -」に、畠山直哉氏が出展いたします。
椿会展2017 - 初心 -
本展は、2013年から資生堂ギャラリーで、毎年春に展覧会を開催してきた「第七次椿会」メンバーによる5回目で最後となる展覧会です。「椿会」は、戦後間もない1947年に、戦時中一時閉鎖されていた資生堂ギャラリーの活動を再開するにあたり企画されたグループ展です。以降、時代とともにメンバー構成を変えながら今日まで継続し、今年70周年を迎えます。
- 赤瀬川原平:初回に千円札にまつわる作品「ハグ」を発表した後、2014年から雑誌イラストや絵日記の連載を、90年代、80年代、70年代と時代を遡りながら展示してきました。本展では、60年代の梱包作品、50年代の自画像を展示する予定です。
- 畠山直哉:これまで毎回異なった連作を発表し、さまざまなパーソナリティを見せてきました。今回は60~70年代に建設されたイギリスのニュータウン、テムズミードを撮影したシリーズに、当時の不動産広告のテキストを組み合わせた作品と、今年1月に撮影した赤瀬川原平のアトリエの写真を展示する予定です。
- 内藤礼:2013年の初回から同じテーマにじっくり取り組み、少しずつ変化していく「color beginning」、「ひと」、水を満たした瓶に花を生けた「無題」などの作品を展示予定です。
- 伊藤存:刺繍、ドローイング、アニメーションの手法でイメージの拡散と連鎖を試みてきましたが、今回は、新たな方法で制作する刺繍作品と粘土絵を展示予定です。
- 青木陵子:無意識の状態を意識して描いたり、他者とのかかわりから作品を作ったり、多様なアプローチで制作してきました。今回は、「絵を描く」ことを再考察して実験的に取り組んだ新作ドローイングを展示する予定です。また、ワークショップを行ってzine(冊子)を作ります。
- 島地保武:椿会では即興的な作品を発表してきましたが、今回は振付作品を創作し、酒井はなとのユニット、altneu(アルトノイ)で発表します。また、ギャラリーでは新たな造形作品を展示するとともに展示会場でのダンスも披露する予定です。
第七次椿会最後としてひとつの区切りを迎える今回の展示、ぜひご期待下さい。
〈第七次椿会について〉
第七次椿会は、2013年に赤瀬川原平、畠山直哉、内藤礼、伊藤存、青木陵子の5名で結成されました。展覧会では毎回、新作、もしくは未発表の作品を展示してきました。2015年には前年の赤瀬川原平の逝去にともない、新たなメンバーとして島地保武(ダンサー・振付家)が加わりました。椿会で初となるパフォーミング・アーツの分野からの参加で、新たな風を吹き込みました。赤瀬川原平においては、2015年以降も作品を展示することで他のメンバーとともに存在感を示してきました。
〈サブタイトル「初心」について〉
「初心」というサブタイトルは、「3.11」から復興していく過程において、初心を問い直す時期にあるのではないかとメンバーと共に話し合い、決めました。「初心」とは、「何かをやろうと思い立った当初の純真な気持」(三省堂『新明解国語辞典』より)。「初心忘るべからず」は、芸の知恵を説いた世阿弥の書に、人生の様々な段階において未経験のことに挑戦していく心構えであることと記されています。展覧会のロゴは、常に「初心」に立ち返る象徴として、グラフィック・デザイナーの仲條正義が毎年新たにデザインしています。
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2017年4月4日(火)~5月28日(日)
資生堂ギャラリー 入場無料
〒104-0061
東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階
Tel:03-3572-3901 Fax:03-3572-3951
平日 11:00~19:00 日曜・祝日 11:00~18:00
毎週月曜休(月曜日が祝日にあたる場合も休館)