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森村泰昌氏 展覧会「2Dプリンターズ」


東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ。

栃木県立美術館にて開催中の展覧会「2Dプリンターズ」に、森村泰昌氏が出展しています。


2Dプリンターズ

森村泰昌氏 展覧会「2Dプリンターズ」_b0187229_15391033.jpg


以下リンクより

当館ではダーウィニズムを美術に応用した「画像進化論」展(2011年)、熱力学と色彩論の親和性を考察した「マンハッタンの太陽」展(2013年)など科学理論との対比から社会における美術の位置を再考する展覧会を開催してきました。

さて、21世紀の今日、最新技術である3Dプリンターが社会の注目を集めています。その理由は、その技術が医療などの人間の生命維持や社会システムそのものに直接的に役立つからです。すなわち3Dプリンターは一般的な意味での「有用性」をもっているのです。

その一方で「プリンター」という言葉は社会や会社で日常的に使用される印刷機やコピー機などを連想させると同時に、美術においては版画や写真などのいわゆるプリント芸術や複製芸術をも連想させます。さらに芸術作品は一般には自律的であり、一般的な意味での「有用性のないもの」と古典的美学はとらえてきました。

このような状況のもと、直接的社会有用性をもった3Dプリンターの出現によって芸術の有用性が再び問われています。芸術はあいかわらず有用性をもたない浮世離れした無用の長物なのか、あるいは芸術ならではの特殊な有用性を世界に向けて発揮するものなのか。

以上の前提から第三弾となる今回はあらためて美術の有用性に着目します。無用の長物(遊戯)と思われていた科学は技術と手を結んで社会での認知を獲得したのに対して、科学が範とした従来の有用性を捨て去ったことがこれまで美術の価値すなわち逆説的な有用性と考えられてきたようです。

21世紀の今日もなおこのような自律的価値が有用なのか、あるいは批評性をもった社会的価値こそが有用なのかを、写真、版画、映像、印刷物などの複製技術と絵画、ドローイング、彫刻など約200点における手わざとを比較展観しながら、美術の面白さと恐ろしさとともに考察します。



******************************

2017年7月15日[土]- 2017年9月18日[月・祝]

午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)

休館日: 月曜日(ただし7月18日と9月18日は開館)

観覧料: 一般800(700)円、大高生500(400)円、中学生以下無料
 ※( )内は20名以上の団体料金

栃木県立美術館

 栃木県宇都宮市桜4-2-7





by higashikawa_blog | 2017-09-07 15:41 | 受賞作家関連
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