石川直樹氏 展覧会「この星の光の地図を写す」
東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ。
高知県立美術館にて、石川直樹氏の展覧会が開催されます。
この星の光の地図を写す
世界をフィールドに活躍する写真家、石川直樹(1977-)の個展を開催します。
石川は14歳の時に生家のある東京からひとり電車を乗り継ぎ、単身で高知に訪れました。この旅が冒険の原点となり、17歳でインドに一人旅、22歳で北極点から南極点までを人力で踏破、23歳では七大陸最高峰の登頂に成功しました。その後も国内・世界各地を旅し、人類学や民俗学などの観点を取り入れた独自のスタイルで写真を撮り続けています。
本展では、北極や南極、世界第二位の高峰K2といった極地の風景を写した各シリーズ、太古の壁画を訪ね歩いて撮影したシリーズ《NEW DIMENSION》、人類の移動の航跡をたどって南太平洋の島々を旅した《CORONA》など、初期から現在に至るまでの活動の軌跡を、石川による文章や実際の旅で用いた道具類を交えて総合的に紹介します。
国境という人工的な区分に捕らわれず、自らの足で訪ね、自らの目で見たという確かな実感に裏打ちされた石川の写真は、個人の冒険の記録というだけでなく、世界各地の文化が有機的につながっている様をもとらえたものです。彼が今なお縦横に続ける旅は文化人類学的なフィールドワークであると同時に、自身の身体そのもので世界の広がりを探究する果てしない試みでもあります。本展は、石川のまなざしを反映した写真の数々を通して、新たな視点から「この星」を見つめるきっかけとなるでしょう。
〇アーティストによるギャラリー・トーク
石川直樹氏本人が作品にまつわるエピソードを語りながら、展示会場を巡ります。
日時:4月7日〈土〉11:00-
集合場所:石川直樹展 第1会場入口
料金:無料(要当日観覧券)
※事前予約不要
〇アーティストによる最新ヒマラヤトレッキング報告会
本年4月から5月にかけて、今夏のK2遠征に向けた高所順応のため、ヒマラヤのカンチェンジュンガ山麓に向かう石川氏。世界第三位の高峰のベースキャンプまでの道のりについてお話いただきます。
日時:5月26日〈土〉14:00-15:30講師:石川直樹氏
会場:当館1階 講義室
定員:50名
申込方法:4月9日〈月〉9:00からお電話(088-866-8000)にて申込開始。先着順、無料。定員に達し次第受付終了します。
2018年04月07日[土] - 2018年06月10日[日]
会期中無休
9:00~17:00(入場は16:30まで)
*展覧会初日は10:00からの開展式終了後より
観覧料:一般前売880円/一般1,100円(880円)/大学生800円(640円)/高校生以下無料
※( )内は20名以上の団体割引料金。
高知県立美術館
〒781-8123 高知県高知市高須353-2