広川泰士氏 写真展「Portraits」
東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ
写大ギャラリーにて、広川泰士氏の写真展が開催中です。
Portraits

写大ギャラリーでは、東京工芸大学で教授も務めた写真家 広川泰士の写真展を開催いたします。
広川泰士は1950年に神奈川県逗子市で生まれ、大学時代に始めた8ミリ映画撮影から次第に写真に興味を持つようになり、独学でキャリアを積みながら1970年代よりフォトグラファーとして活動を開始しました。以降、ファッションや広告などの写真撮影のみならず、CMや映画の撮影監督など、幅広いフィールドで第一線の活躍を続けています。一方で写真作家としても、日本全国の原子力発電所のある風景を撮影した「STILL CRAZY」、悠久の時間をテーマに世界各地で巨岩と星の軌跡を記録した「TIMESCAPES-無限旋律-」、現代日本における自然と人間の営為を俯瞰的に捉えた「BABEL」など、時間や環境と人間の存在を問う数々のスケール感のある作品を発表してきました。
本展では、広川の多岐にわたる作品の中から、ポートレイトに焦点をあてて展示いたします。広川の最初の写真集である、日本の田舎を巡りながらそこで出会った人たちにその場で最新のデザイナーズファッションに着替えてもらい撮影した「Sonomama Sonomama」シリーズ、1980年代より撮影を続けてきた、芸能人や文化人の家族を自然な姿で撮影した「家族の肖像」シリーズ、東日本大震災の被災者となった相馬市の家族を撮影したシリーズ、そして様々な仕事や取材で出会った人々など、これまでに撮影してきたポートレイト作品を集約し展観します。
有名人から一般の人々まで、被写体となった全ての人々に対して真摯に向き合ってきた広川の眼差しを、この写真展を通して体感していただければ幸いです。
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2018年6月18日(月) ~ 2018年8月12日(日)
10:00 ~ 20:00 会期中無休・入場無料
東京工芸大学 写大ギャラリー
〒164-8678 東京都中野区本町2-4-7 芸術情報館2F