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東川町国際写真フェスティバル Offcial blog

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展覧会「建築への眼差し -現代写真と建築の位相-」


東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ

天王洲アイル・建築倉庫ミュージアムにて開催中の展覧会「建築への眼差し -現代写真と建築の位相-」に、畠山直哉氏、杉本博司氏、鈴木理策氏が参加しています。


建築への眼差し -現代写真と建築の位相-

展覧会「建築への眼差し -現代写真と建築の位相-」_b0187229_21031872.png
©Hiroshi Sugimoto


以下リンクより

建築写真における「記録」と「表現」

 ニセフォール・ニエプスによって撮影された歴史上初の写真が作業場の窓から見える納屋と鳩小屋の映像であったことが示すように、写真は誕生時から建築と深い関係にあった。
建築にとって写真が特別な媒体であったのは、その透明性の神話のためだ。多くの匿名的な建築写真において写真は透明なメディアであり、人はそこに写真ではなく、建築そのものを見ようとする。こうした受容の枠組みは今なお、社会一般に存在している。
 しかし写真は強固な記録性を持つと同時に、明白な作為性を帯びた媒体でもある。例えばル・コルビュジエは自らの建築の写真を雑誌 に発表するに当たって、さまざまな修正を施した。建築は写真の透明性の神話とその魔術的な力に依存しつつ、その背後で絶えず実物を超えたイメージを作り出すという欲望を育んできた。
 つまり建築写真における「記録」と「作為=表現」という二つの側面は、必ずしも相反するものではなく、常に分かち難く結びついている。この展覧会で展示される13人の写真家と現代美術家の作品は、その結びつきの多様さを示している。言い換えれば、写真が宿命的に持つ記録性を踏まえつつ、それをいかにして表現に転化するかという部分に、それぞれの作家のオリジナリティを見ることができるのだ。建築の強度に拮抗するアーティストの視線。建築と現代写真の交点から生まれた作品の魅力を実感してもらいたい。


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2018年8月4日(土)~10月8日(月・祝)

11:00~19:00

休館:月曜(祝日の場合、翌火曜休館)

観覧料:【一般】3,000円【大学生/専門学校生】2,000円【高校生以下】1,000円

天王洲アイル・建築倉庫ミュージアム 東京都品川区東品川 2-6-10 建築倉庫ミュージアム





by higashikawa_blog | 2018-08-18 21:05 | 受賞作家関連
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