中藤 毅彦氏 写真展「STREET RAMBLER-HAVANA」
アメリカとの国交回復、フィデル・カストロ氏の死去など近年、大きな転換期にあるこの国の「今」を撮りたいと思った。
久しぶりに訪れたハバナの街には多くの観光客が訪れ、活気に溢れていた。
以前の状況と比べるとレストランや商店も増え、行き交うオールドカーの中にピカピカの新車も混ざる様になり、一見して時代の変化を感じることが出来る。
一方で、旧市街やセントロハバナと呼ばれる下町の路地に足を踏み入れれば、変わらぬ素朴なハバナの姿があった。
スペイン統治時代そのままの朽ちかけた古い建物が並ぶ街、壁に描かれた英雄チェ・ゲバラの肖像、そこかしこでサルサやルンバのリズムが鳴り響く。
時代の流れは大きく変わりつつあっても、この国の最大の特色であり美徳である人々の気質は全く変わらない。
僕はそんなハバナ庶民の飾らない姿と味のある古い街並に強く惹かれ、彼等の生活圏の中に飛び込んだ。
今回の写真展では、ポートレートを中心に、街のディテールやスナップショットと併せて構成したモノクロ作品を展示する。
人々にまみれてハバナの街を歩く様な気持ちで見て貰えたら幸いである。
午前10:00 〜 午後6:00 最終日 午後3:00