東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ
熊本市現代美術館にて開催中の展覧会「CAMKコレクション展 ―小さな物語―」に、川内倫子氏が出展しております。
CAMKコレクション展 ―小さな物語―

以下リンクより
「小さな物語」をテーマに、初春のコレクション展示を開催します。今回の出展作品は、川内倫子の《川が私を受け入れてくれた》(2016)と山本太郎の《熊本ものがたりの屏風子供の思い出銀揉紙屏風》(2017)の二点。いずれも近年の新収蔵作品であり、本展が収蔵後初めての公開の機会となります。前者は、当館で開催した同名の川内の個展の際にコミッションワークとして制作された写真シリーズで、熊本の思い出の場所を一般募集し、寄せられたエピソードに共感しながら作家が現地を訪れ撮影したもの。撮影地のほとんどはなんでもない場所ですが、そこは誰かにとっての忘れがたい記憶が秘められた特別な場所でもあります。ときにはこれらの作品が、観る者の記憶をよみがえらせることもあるかもしれません。また後者は、江戸時代に流行した「誰が袖図屏風」の形式を借りて、山本が熊本の人々の思い出の品々を描いた作品。市民から寄せられたモチーフと思い出を題材にしており、屏風自体は熊本地震後に店をたたむこととなった地元の表具材料店から提供されたものです。ここに描かれた品々とそれにまつわる物語は、熊本に生きる市井の人々の各人各様の暮らしや思いを次の時代にも伝えていくことでしょう。4月には熊本地震から3年の節目を迎えます。地震は熊本に大きな傷跡を残しましたが、同時に我々がありふれた日々のかけがえのなさを実感する機会ともなりました。熊本を舞台にした小さな物語の数々をもとに生まれてきた本展の両作品は、いま改めて日常の輝きに目を向けさせてくれます。
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2019.2.14(木)~ 2019.4.21(日)
午前10時から午後8時(展覧会入場は午後7時30分まで)
休館:毎週火曜日 ※火曜日が祝日の場合は開館し、翌平日休館
熊本市現代美術館 〒860-0845 熊本市中央区上通町2番3号