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東川町国際写真フェスティバル Offcial blog

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池田葉子氏 展覧会「combine and resonate」


東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ

Kamakura Galleryにて、池田葉子氏の展覧会が開催中です。


combine and resonate

池田葉子氏 展覧会「combine and resonate」_b0187229_12473532.jpg
©Yoko Ikeda


以下リンクより

この度鎌倉画廊では、近年注目の高まる写真家・池田葉子の新作個展を開催致します。ありふれた日常の風景のなかで、普段は注目もせずに通り過ぎてしまいがちな、しかし実は魅力的なシーンの一端を池田はまるで魔法のように切り取り、写真という平面の世界にこめて提示する作家です。アウトフォーカスや極端に部分的なトリミングにより一見しただけでは何を写しているのか分からないものもありますが、作家の視覚や意識をそのまま取り出したようなそれらの光景は柔らかな光や色、リズム感のある影やかたちと相まって不思議な心地良さを感じさせます。日常で目にするすべてのものがインスピレーションの源であり、かたちや色が光の当たり方や見る角度によって細やかに変わることをカメラを持っていないときでも意識しているという池田は、ぽつんと佇む樹木や木漏れ日、壁や地面の微妙な凹凸や模様、水たまりの反射までも独特の観点のなかに取り込んでゆきます。時に抽象絵画のようにも感じられる作風には、学生時代より抽象表現主義や印象派、ナビ派などの画家たちに興味を広げ、近代・現代絵画への造詣が深いことや、広い視点のなかで細部を絶妙にすくい取る独自のセンスを垣間見るようです。


写真に取り組んですでに20数年のキャリアがありながら、「極めてスローなマイペース」で活動を続けてきたという作家ですが、近年、国内はもとよりアメリカ、ベルギー、オランダなど海外でも精力的に作品を発表するとともに注目を集め、その蓄積が確かなものであることを裏付けています。2016年には国内外を問わず撮影された写真で構成された2冊目の写真集「Monkey Puzzle」(2015年刊行)で第32回東川賞新人作家賞を受賞。昨年は第1回Photo Basel ALPA AWARDにも輝きました。鎌倉画廊では初の発表となる今展では、空間と作品との共鳴にも取り組みながら、青森、長野、東京、スイス、フランス、台湾など国内外で撮影された未発表作品や最新作を含む約25点を展示致します。


「対象に潜む面白さや美しさを引き出し新たな世界を作り出したい(*)」ということが制作の根拠と語る作家は、曖昧な視覚の中でこぼれ落ちてしまう細部を、そして曖昧だからこそ見えてくる別の風景を逃がすことなく捉え、カメラのレンズを通すという行為と機能を用いて新しい景色に変え、作品を生み出し続けてきました。写真を撮ることは「未知のものに出会うための実験」でもあるという池田葉子の作品を通して、未知の風景に出会う旅をギャラリー空間で堪能して頂きたい―――そんな春にぴったりの展覧会です。ぜひご期待下さい。

(*東川賞受賞時のコメントより)



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2019年3月16日–4月27日

休廊: 日曜・月曜・祝日(3/21)

火-土 11:00–18:00

Kamakura Gallery 〒248-0031 神奈川県鎌倉市鎌倉山4-1-11





by higashikawa_blog | 2019-03-24 12:50 | 受賞作家関連
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