奈良原一高氏 展覧会「ヴェネツィアの夜」
今回の展覧会「ヴェネツィアの夜」は1973 ~1983年にかけて撮影されたもので、1985年には岩波書店から写真集『ヴェネツィアの夜』が出版されました。本書のなかで、奈良原はヴェネツィアの印象を以下のように記しています。
―はじめに闇があった。そして、その闇の時間のかなたから、街は不意に立ち現れた。ヴェネツィアをはじめて訪れた夜のことである。船のへさきにしつらえたヘッドライトに照らされて、黒い水の上に屹立する街並みの壁が次から次へと姿を現した時の衝撃は忘れることが出来ない。「これがヴェネツィアなのか、水上の街というより、水の中から生まれた街ではないか、まるで東洋の魔術師が一夜にして闇の手の内から取り出してみせた都ではないか」。僕はこのときからヴェネツィアに恋をしてしまった
11:00~19:00
休廊:日月曜、祝日
入場料:一般・学生 600円 *中学生以下は無料
gallery bauhaus 東京都千代田区外神田2-19-14-101