広川泰士氏 展覧会「BABEL ordinary landscapes」

人は有史以前から創造し、自ら破壊し、また自然によって破壊される事を繰り返し生きて来ました。200万年前ヒト属に属する猿人ホモ・ハビリスが石器を使い始め、石の道具が人工の歯、牙、角として機能する事により格段の破壊、殺傷力を得る事になり、更に原人ホモ・エレクトスが50万年前の氷河期に火を手に入れ、人類は急速に他の動物達に差をつけ発達しました。以来近代の産業革命により急加速で発展して来た事は周知の事実です。しかし地球環境の大きな流れの内で見た時、もしや人類はいつの間にか道に迷ってしまったのではないかと思う事があります、地球の歴史を1年の出来事に換算した「地球カレンダー」によると、46億年前に太陽系が形成され、原始地球が誕生した頃を1月1日、1億8千600万年生息していた恐竜の登場が12月13日、20万年前の新人類ホモ.サピエンス誕生が12月31日23時37分、地球の新参者は手に負えないもの迄手にして急いで何処へ向かおうとしているのでしょうか。「地球カレンダー」の続きには翌年1月1日10時0分30秒(数千年後)環境破壊と氷河期の到来により人類滅亡とありますが、果たして?私は未来は創る事が出来ると信じています。
*人類の歴史には諸説あり、猿人から進化していない説もある事を、記しておきます。
広川泰士
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2019年 8/29(Thu.)-9/4(Wed.)
12:00-20:00
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