展覧会「JCIIフォトサロンコレクション展 《前期》」
JCIIフォトサロンでは、来る2019年10月29日(火)から12月1日(日)まで、日本カメラ博物館の開館30周年を記念して、収蔵作品による「JCIIフォトサロンコレクション展 《前期》」を開催いたします。
日本カメラ博物館が開館した1989年は、ダゲレオタイプがフランスの特許を取得して初めてカメラが市販されるようになってから150年という記念の年でした。博物館の写真展示施設であるJCIIフォトサロンは、モノクロ写真を優れたプリントでご覧いただくために、日本の写真家による豊かな表現や優れた記録などのさまざまな展覧会を開催して参りました。「JCIIフォトサロンコレクション展」でご覧いただくのは、この30年間にさまざまな機会を通じて充実してきたコレクションから1作家1点に厳選した作品の数々です。
《前期》では、1913~1960年に撮影・発表の作品を約80点展示します。絵画的な芸術写真の代表作である渡辺淳の〈冬〉(1926年)、海外に日本を伝えるために土門拳が迫った人形職人の手さばき(1938年)、書斎で執筆中の無頼派作家を写した林忠彦の〈坂口安吾〉(1947年)、戦後の世相として笹本恒子が写したストリップショー(1952年)、生と性に肉薄した細江英公の〈おとこと女〉(1960年)など、作家の手によるオリジナルプリントや歴史的に価値のある作品ばかりです。
肖像、民俗、社会、自然などの多彩なコレクションは、前期・後期を通してご覧いただくと、芸術写真の時代から現代に至るまでの写真表現史の変遷を追うことができるでしょう。
★この展覧会に合わせて、2019年12月8日(土)に、写真史家・写真評論家の飯沢耕太郎氏をお招きし、本展企画担当の白山眞理との講演会「JCIIコレクションに見る日本写真史」を開催いたします。
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2019年 10月29日(火)~12月1日(日)
10:00~17:00
休館:毎週月曜日(祝・祭日の場合は開館)
JCIIフォトサロン 102-0082 東京都千代田区一番町25番地 JCIIビル