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奥山淳志氏 展覧会「弁造 Benzo」


東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ

ブックショップ ナディッフモダンにて、奥山淳志氏の展覧会が開催されます。


弁造 Benzo

奥山淳志氏 展覧会「弁造 Benzo」_b0187229_15014457.jpg
©奥山淳志


以下リンクより

他者にカメラを向けることで “生きること” に近づけるのではないか。そう思っていた写真家である著者が出会ったのは、北海道で小さな丸太小屋に暮らし、自給自足の生活を営む「弁造さん」だった。以来、著者は季節の移ろいを追うようにして、糧を生み出す美しい庭を育みながら、絵描きになる夢を抱き続ける弁造さんを14年間に渡って訪ね続けた。弁造さんの “生きること” を思い紡がれた24 篇の記憶の物語と40 点の写真。人が人と出会ったことの豊かさを伝える、心揺さぶる写文集「庭とエスキース」。
その刊行を記念して、2020年1月9日(木)から2月2日(日)までは弁造さんの描き遺したエスキースを展示致します。2月4日(木)から3月8日(日)は奥山さんが北海道の新十津川の丸太小屋に暮らす「弁造さん」を14年間にわたって撮影し続けた写真の数々を展示致します。

いつまでも完成しない絵を描き続ける。僕が弁造さんを見つめたのは、1998年から2012年までの14年間でしたが、弁造さんという人はいつもそうでした。ひと部屋しかない小さな丸太小屋のなかでイーゼルに向き合い、女性をモチーフにした“エスキース”ばかりを描き続けました。南国を思わせる木陰で横たわる裸の女性。自慢の髪をかきあげる女性。何気ないひとときを過ごす母と娘。北海道で畑と森からなる「庭」を作って自給自足の生活を続け、生涯を独身で過ごした弁造さんがなぜこのような縁もゆかりもない女性たちを描き続けたのか。それは僕にとって、“弁造さん”を知るうえで欠かすことができない問いかけでした。

 しかし、弁造さんは女性たちを描く理由を語らぬまま、92歳の春にプイと逝ってしまいました。でも、だからなのでしょう。弁造さんが逝ってしまって7年の月日が流れた今日であっても、僕は新たな想像を抱くことを許されます。鮮やかな向日葵色をまとった女性たちのおしゃべりに耳を傾け、弁造さんの胸の内を思い描き、そのたびに新たな弁造さんから“生きること”の奥深さを見つけるのです。
 弁造さんがいなくなってしまった丸太小屋にはたくさんのエスキースが遺されていました。その一枚一枚に描かれた筆跡を辿りながら、弁造さんの“生きること”から放たれている光の綾を一緒に感じていただけますように。

2019年 4月

写真家 奥山淳志



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2020年 2/4(火)~3/8(日) 
10:00~20:00/金・土のみ~21:00

ブックショップ ナディッフモダン  
〒150-8507 東京都渋谷区道玄坂2-24-1






by higashikawa_blog | 2020-02-01 15:07 | 受賞作家関連
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