植田正治氏 展覧会「植田正治ー軌道回帰ーより」

この間、数え切れないくらいの多くの方々の暖かいご支援をいただきました。
その壹燈舎が、11周年を記念致しまして、
久方ぶりに植田正治の「軌道回帰」写真展を開催致します。
「軌道回帰」は、1983年、最愛の妻を失った植田正治が、
写真への意欲も失いかけていたとき、ご子息の導きにより広告写真の世界へと歩を進めたのですが、
もうひとつ「写真する遊び心」を取り戻す一つの契機に、
当時、発売されたばかりのポラロイド35mmフィルムを使って創り上げた作品です。
また、「生涯アマチュア」を掲げる植田正治が、
広告写真とは別に、日常の風景や被写体と素直に向き合い、
無言の対話を繰り返すかのような行為の中から生まれた作品とも言われています。
「軌道回帰」には、植田の心象風景が写し出され、
まさに「アマチュア精神」、自らの「軌道」を「回帰」するために撮影されたものと言われています。
このシリーズは1000部限定という私家版で発表されました。
今回壹燈舎で展示しますものは、エディション番号は330のものです。
どうぞごゆっくりお楽しみください。