東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ
入江泰吉記念奈良市写真美術館にて、石川直樹氏の展覧会が開催されます。
山は人間が生き延びるための根源的な叡智を引きずり出してくれる。
以下リンクより
「なぜ山に登るのか。なぜまた行きたいと思うのか。いくら考えても「好きだから」という結論にしか行き着かない。こうした長期の登山遠征は、身体にこびりついた澱のようなものをすべて消し去り、自分をシンプルな状態に引き戻してくれる。行く前と後では、世界が違って見える。行くことによって、今まで進んできた道の行き先が変わる。そうした一連の変化が、優れた旅の定義であり成果だとしたら、二度のエヴェレスト登山はぼくにとって最高の旅だったというほかない」(石川直樹)
本展では、2度目のエヴェレスト登頂(2011年)と、2度にわたるK2遠征(2015年、2019年)で撮影された写真群を展示いたします。
世界最高峰の山の現実と、世界第2位の難峰へと向かう道程を、石川は中判フィルムカメラによって撮影し続けました。ネパール・クンブー地方の交易路であるエヴェレスト街道、パキスタン・カラコルム地方の奥地にあって絶えず動き続ける長大なバルトロ氷河、こうした道行きに関わるシェルパや村人たちの様子も含めて、遠征にまつわるあらゆる出来事に反応して石川はシャッターを切っています。
山で人間が生きるとはいかなることなのか。いわゆる山岳写真とは一線を画す石川の作品群から、山と人間との抜き差しならない関係性が浮かび上がってくるのではないのでしょうか。
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2020.6.1(月)-2020.8.23(日)
午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
月曜休館
入江泰吉記念奈良市写真美術館 〒630-8301 奈良市高畑町600-1