須田一政氏 写真集「EDEN」
三脚に据えたカメラの傍らに立つ自分が過去と未来の中心になり、いま、写真と共に在ることの至福感で満たされていく。
「EDEN」は、私の住む千葉で夜景を混ぜながら撮り下ろした作品群だ。
楽園という抽象的な概念を、どこまで日常の風景に浮かび上がらせることができるかと試みたのだが、この写真を撮る孤独な時間こそが私の「EDEN」だったと実感したのである。
プロフィール
須田一政(すだいっせい) Issei Suda
1940年東京・神田生まれ。東京綜合写真専門学校卒業。演劇実験室・天井桟敷(寺山修司主宰)専属カメラマンを経て71年にフリーとなる。76年「風姿花伝」により日本写真協会賞新人賞、83年「物草拾遺」等により日本写真協会賞年度賞、85年「日常の断片」等により東川賞国内作家賞、97年「人間の記憶」により土門拳賞、2014年「凪の片」等により日本写真協会賞作家賞受賞。2019年3月7日千葉市にて死去。
発行:PlaceM
発売:2020年11月01日
判型:W250mm x H250mm
ブックデザイン:鈴木一誌 + 吉見友希
翻訳:ジョン・サイパル
協力:須田良子
製版・印刷・製本:株式会社光陽社
ISBN:978-4-905360-32-2
価格:税抜5,800円