吉田志穂さん T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO参加


T3 PHOTO FESTIVAL TOKYOは、2017年5月に上野公園を舞台に東京初の屋外型国際写真フェスティバルとして開催。第2回となる本年は舞台を京橋へと移し開催します。京橋は、東京、銀座、日本橋に隣接し、多数の企業が進出するビジネスエリアとして発展している街です。一方で、その歴史を紐解くと、歌舞伎発祥の地や歌川広重や狩野派の絵師が屋敷を構えるなど文化芸術にもゆかりのある地であり、現在も国立フィルムアーカイヴや、アーティゾン美術館などが存在し、オフィスエリアと文化が共存しています。
2020年に起こった世界的なパンデミックは、効率化や集積化の発明である都市の在り方を問うものでした。オフィス街はその影響を強く受けた場所の1つですが、そんな東京のオフィスエリアの中でも、文化と近い距離にある京橋を舞台に開催される作品展を通じて、変容の中から新たなヒントや可能性を考察します。
Jumping Between The Codes -変容のはざまから-
かつて、私たちは歴史や文化に裏打ちされた共通のコードをもとに、「こうあるべき」という前提に沿って会話をすることが出来ました。しかし、旅や移住が身近になり、インターネットが情報へのアクセスを容易にしたことで、私たちの生き方や考え方、あるいは価値観さえも常に変容していくものとなっています。
アップデートされ続ける私たちの生き方は、様々なことから影響を受けます。例えばテクノロジーの進化、あるいは未知のウイルスによって起こる生活様式の変化。また、それらの外的な要因だけでなく、知識や経験によって自身の内側からも変化は起こり得ます。
T3 PHOTO FESTIVAL TOKYOでは、物事の意味が固定されず流動的な時代の中で、私たちの世界の見方や考え方に新たな視点を与えてくれる作家たちの作品を紹介します。
私たちの文化コードが今、大きく変容しています。そんな時代だからこそ、コードからコードへの跳躍の途中、「変容のはざまから」世界に目を向けることで、私たちの生きる時代を考察するヒントになれば幸いです。
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開催日程:2020年12月4日(金)~13日(日)
会場:東京スクエアガーデン、72 Gallery、(仮称)新TODAビル計画 工事仮囲い、京橋第一生命ビルディング 1階
入場料:無料