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東川町国際写真フェスティバル Offcial blog

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奥山淳志氏 写真展「動物たちの家」


東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ

Titleにて、奥山淳志氏の写真展が始まりました。


動物たちの家

奥山淳志氏 写真展「動物たちの家」_b0187229_15322494.jpg
©奥山淳志


以下リンクより

『動物たちの家』のこと

昨年のちょうど今頃だろうか。遠い記憶の奥底に手を伸ばすようにして文章を書きはじめた。主な内容は子供の頃に飼っていた犬、鳩、ハムスター、インコといった動物たちについてで、いわば「動物たちとの日々」とでも呼ぶべきものだった。

書いていてずっと頭にあったのは、動物たちに向かう感情の源と行方だ。ふかふかな毛並みや羽毛に包まれ、きらきらと光る瞳を持った小さな動物たちは、存在すべてが奇跡そのものだ。なぜ、この手で抱きしめたいのか、存在のすべてを求めるのか、言葉が生まれる前に惹き寄せられていく。それは一瞬にして心を奪われるような感覚に近い。

しかし、そうやって抱き寄せた動物たちとの日々はやがて終わる。動物たちがいつか去っていくのは絶対の約束だし、この約束が守り遂げられる前に僕たち自身が動物たちから遠ざかっていくこともある。人間にとって動物という存在は忘れ物になっていくこともある。実際、僕自身もそうで多くの動物たちをぞんざいに扱った。

でも動物たちの全身から伝えられたぬくもりは、やがて目を覚ます。あの日、生きていた動物たちの存在感は、火種のように小さくも強い炎を僕の胸の中で灯し続けてきたように思う。それは生命を持つもの、動物に触れた先でしか得ることができない感覚だと思う。

そして動物たちが灯す存在感は記憶のなかにだけあるものではない。ずっとつながっているとしか、あるいは今も求め続けているとしか言いようがないのだが、僕の日々には常に動物たちの存在があって、過去に覚えたあの感覚が新しい息吹をまとい続けているという実感がある。動物たちとの新しい過去と懐かしい現在。そこに見出したかったのは、生命持つものの存在の行方だったような気がする。

あの日、僕の腕の中から去っていった動物たちや新たに出会った動物たちのことを今の僕が思い起こし、『動物たちの家』という名で書き綴ったものは、そういうものだった。

2021年7月28日 奥山淳志


□展示内容
『動物たちの家』に収録している写真を中心に未収録作品を加えて展示。
※作家の暗室で制作された発色現像方式印画によるオリジナル・プリント約20点展示予定。
※展示期間中に『動物たちの家』をお買い上げの方には、特典として作家制作によるオリジナルフォトカード3種をプレゼントいたします。


****************************

2021年9月4日(土)ー 2021年9月23日(木)

12:00 - 19:30(日曜日は19時まで) 水曜・第三火曜日定休

Title 〒167-0034 東京都杉並区桃井1-5-2








by higashikawa_blog | 2021-09-04 15:34
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