エレナ・トゥタッチコワさん インタヴュー「知床を歩いて集めた物語から、世界とのつながりを考える」

エレナ・トゥタッチコワは、2014年に初めて知床を訪れて以来、地元の人たちとのネットワークを築きながら何度もフィールドワークを行ってきた。「自分がどう世界とつながりたいかを確認する場所」と位置付ける土地で、歩くことと思考することとの関係性を探求しながら、人間、動物、植物、自然の声に耳を澄まして集めた物語を作品へと昇華する。現在、ポーラ ミュージアム アネックス(東京・銀座)で開催中の、上村洋一との二人展「Land and Beyond|大地の声をたどる」では、トゥタッチコワの終わりのないプロジェクトの現在地を見ることができる。知床との出会いから、歩き続ける理由、人間以外の言語や物語の描き方について話を聞いてみた。
文=IMA
エレナ・トゥタッチコワ|Elena Tutatchikova
ロシア、モスクワ生まれ。人間の風景認識や物語創造、歩行と想像力の関係に関心を抱く。さまざまな土地で、歩き、人とかかわりながら、土地に秘めた物語を探り、写真、映像、文章、ドローイングなどで表現する。作品制作、執筆活動を行う一方で、近年は「歩行」という世界の道づくりを表現方法としてとらえ、ウォーキングや地図作りのイべントを行う。モスクワでクラシック音楽や日本の文学を学んだ後、2012年より日本へ渡る。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現領域博士後期課程修了。博士(美術)。単著(作品集)に『林檎が木から落ちるとき、音が生まれる』(torch press、2016)がある。近年の主な個展に「Days With the Wind | 風の日は島を歩く」高松アーティスト・イン・レジデンス2020(女木島、高松市、2021年)、「Walk in Progress」(Kousagisha gallery、京都、2020)、「道は半島をゆく」(知床半島内の複数会場、2018)、「On Teto’s Trail」(Gallery Trax、山梨、2017)、フェスティバルには「茨城県北芸術祭」(2016)などがある。
続きは下記リンクより!
https://imaonline.jp/articles/interview/20210824elena-tutatchikova/#page-6