森村泰昌氏 展覧会「人間浄瑠璃」

M@M 第6回の企画展では、伝統芸能「人形浄瑠璃文楽」の人形遣い である桐竹勘十郎と、美術家・森村泰昌による初のコラボレーション をご覧いただきます。
森村泰昌は、さまざまな名画や歴史上の人物にみずから扮し、セルフ ポートレイト作品として発表を続けてきました。その対象は、老若男女、 洋の東西を問いません。制作現場では、モリムラの身体はまるで人形のように変幻自在です。
対する桐竹勘十郎は、中身が空洞の人形を、まるで血の通った人間の ように操ります。文楽人形は、三人の人形遣いがぴたりと息をあわせ ることで初めて、一人の人物として動き出します。主導する勘十郎は 人形だけでなく、人間をも操っているといえるでしょう。
伝統芸能と現代美術という、一見するとかけ離れた領域をになう二人。何の因果か運命か、たがいの拠点・大阪の地で巡り会い、手をたずさえての初共演。
またとない機会を、どうぞお楽しみください。
人間浄瑠璃とは
「人間浄瑠璃」とは 美術家・森村泰昌と人形浄瑠璃文楽の人形遣い・桐竹勘十郎による創作プロジェクトです。 二人の創意に満ちた、展覧会と公演の開催を予定しています。