東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ
神奈川県立金沢文庫にて、杉本博司氏の展覧会が開催中です。
常陸から大和へ
以下リンクより
春日大社は神護景雲二年(768)に、奈良盆地の東に位置する御蓋山の麓に造営されました。その祭神は第一殿が武甕槌命、第二殿が経津主命で、それぞれ常陸国(現茨城県)鹿島神宮、下総国(現千葉県)香取神宮から降臨されたとされます(いわゆる「鹿島立ち」)。すなわち春日大社は平城宮鎮護の守護神ながら、東国とも大変所縁があります。また春日大社は藤原氏の氏神とされ、氏寺である興福寺と密接な関係を持ちながら、我が国の神仏への信仰の中核を成してきました。一方、鎌倉時代以降、東国仏教の拠点となった称名寺・金沢文庫には、膨大な仏教書である聖教が伝来しますが、その中には奈良ゆかり、とりわけ春日大社・興福寺に関するものが多数含まれており、両社寺の信仰を考えるうえで見逃せないものであることが知られています。 このたび神奈川県立金沢文庫では、小田原市に「江之浦測候所」を平成二十九年に開館した、公益財団法人小田原文化財団と共催し、東国所縁ともいえる春日信仰を紹介する展覧会を開催いたします。同財団は、世界的に著名な現代美術作家である杉本博司氏(文化功労者、高松宮殿下記念世界文化賞受賞)の文化活動を広く紹介する財団です。杉本氏は日本の歴史・文化にも造詣が深く、同財団には杉本氏によって収集された春日信仰を中心とする神道美術作品も多数所蔵されます。 本展覧会では、春日大社やゆかりの社寺のご宝物に加え、称名寺・金沢文庫、小田原文化財団の史料や作品も紹介することにより、実は東国所縁でもある春日大社への信仰を広くご紹介いたします。
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午前9時~午後4時30分(入館は4時まで)
休館:毎週月曜日(ただし3月21日は開館)神奈川県立金沢文庫
〒236-0015 神奈川県横浜市金沢区金沢町142