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潮田登久子氏 展覧会「マイハズバンド」


東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ

誠光社にて、潮田登久子氏の展覧会が始まりました。


マイハズバンド

潮田登久子氏 展覧会「マイハズバンド」_b0187229_16161566.png


以下リンクより

夫・島尾伸三と娘のまほ、洋館の一室で過ごした3人のにぎやかな日々と、静寂が訪れる夜の部屋でひとり向き合った孤独。約40年間眠っていた写真の物語がいま紐とかれる。

娘のまほが産まれて間もない1979年の初め、3人は、憲政の神様といわれた尾崎行雄の旧居を移築した東京・豪徳寺の歴史的な洋館に引っ越しをします。そこは「箱のような」二階の一室。この借家では、風呂もなくトイレが共同で、当初は冷蔵庫すらなかったと言います。妻になると同時に母となった潮田の、慌ただしくも充実した日々が始まります。夫の島尾は、表現者としても家庭人としても異種な人物であり、加えて、潮田と同じ狭い生活空間の中で写真を撮っていたのでした。そのような相手との記録だからこそノスタルジックでも、風刺でもないバランスを保ち、モノの背景に潜む人間のドラマを見せ、潮田作品の特徴的な冷静さがいっそう磨かれた作品といえます。本書ではまほが生まれた1978年からの約5年間で構成され、潮田の代名詞である6×6の正方形のフォーマットのBook 1、35mmのスナップショットのBook 2をセットにした、彼女の写真の原点となります。

本展では潮田のプリント作品のほか、『マイハズバンド』にまつわる二人の思い出の写真や写真集にも写っているオブジェなどで展示構成します。この機会に是非ご高覧ください。

この建物の住人が寝静まる頃には、枕元の中古の大きな冷蔵庫のモーターがガタンという不気味な音をさせるなり唸りはじめます。それを聞いているうちに、私の漠然とした不安が頭をもたげてきます。月や星がどこかへ行ってしまった、カーテンの無い大きな窓の向こうの黒い森を眺めているうちに、私はいつの間にか眠りにつくのです。
潮田登久子

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2022年5月1日(日) ー 5月15日(日)
営業時間:10:00 - 20:00
〒602-0871 京都市上京区中町通丸太町上ル俵屋町437



by higashikawa_blog | 2022-05-01 16:23 | 受賞作家関連
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