浅間国際フォトフェスティバル

浅間山麓の地域を舞台に2018年より始まった、世界に写真文化を発信する国際的な写真フェスティバルです。
国内外の優れた写真作品が展示されるのは、美しい自然と、そこに佇む建物の静謐な空間の中。
驚くほど巨大な写真や、これが写真?と尋ねたくなるような不思議なものまで、既成概念を覆すような五感で感じる写真体験を提供します。
日本では他に類を見ない規模で開催する、屋外型のアート写真の祭典を今年も開催いたします。
自然や環境を生かし、多彩な文化や知恵、感性と写真を融合させながら、
来るべき時代に向けた新しい価値を皆さまと一緒に創造していきたいと考えています。
Mirrors & Windows
写真という「窓」を通して外の世界を覗いてみる。
あるいは、自分を観察するために写真を「鏡」のように用いてみる。「鏡」と「窓」とは、写真の本質と可能性を示唆しています。
そもそもこの言葉が使われたのは、1978年にニューヨーク現代美術館(MoMA)で開催された同名の展覧会「Mirrors & Windows American Photography since 1960」でした。
キュレーションを手がけたのは、当時MoMAの写真部長として活躍し、写真というメディアの確立に多大な功績を残したジョン・シャーコフスキー。
当時の日本の現代写真に注目し、日本の写真史にも多大な影響を及ぼした人物でした。
当時、展覧会の開催にあたって、こんな考えを述べています。
今日、写真家は基本的に二つに分けられる。
すべてのアートは自己表現に関係していると信じている人。そして、もう一方はアートを外界の探求手段として見る人。
シャーコフスキーは約100人の写真家を「鏡派」と「窓派」に分類しましたが、もちろん「鏡」と「窓」のどちらか一方だけに割り切れるわけではなく、どの写真家にも二つの要素が共存しているものです。
浅間国際フォトフェスティバルに集った19人の写真家たちの作品は、どうでしょう。
彼らは自己に向き合いながら、周囲に起きている様々な事象を洞察します。 同時に、果敢に社会と対峙しながら、再び内省するのです。
そこから生まれる多様な表現は、私たちに未知なる景色を見せ、疑問を投げかけ、大いなる気づきを与えてくれることでしょう。
疫病、戦争、気候変動、食糧危機、自然災害……いま私たちは、想定外の事象が多発し、将来の予測が困難な、不確実な世紀に生きています。
それでもなお、前に向かって進んでいく。
「鏡」に反射し、「窓」の向こう側に写真家たちが見せてくれる景色を見ながら、アフターコロナの明日に向かう地図を描いていけたらと思います。
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浅間国際フォトフェスティバル2022 PHOTO MIYOTA
会 期 : 2022年7月16日(土)から9月4日(日)
定休日 : 水曜日(8月10日を除く)※屋外展示は自由にご覧いただけます。
時 間 : 10:00~17:00(屋内展示の最終入場:16:30)
会 場 : MMoP(モップ)|(住所)〒389-0207 長野県北佐久郡御代田町大字馬瀬口1794-1
入場料 : 500円(一部建物のみ有料、小学生以下無料)
主 催 : 浅間国際フォトフェスティバル2022 PHOTO MIYOTA実行委員会