人気ブログランキング | 話題のタグを見る

東川町国際写真フェスティバル Offcial blog

fotofes09.exblog.jp ブログトップ

森村泰昌氏 展覧会 「顔」-KAO


東川賞受賞作家 展覧会のお知らせ

モリムラ@ミュージアムにて、森村泰昌氏の展覧会が開催されます。


「顔」-KAO

森村泰昌氏 展覧会 「顔」-KAO _b0187229_13581523.png

以下リンクより


「顔」と「KAO」

骨格と上にのってる 表皮と筋肉の動きが 一致していない

興味深い顔だ

なんていうのかな? 一見かんぺきに見えて

バランスがずれてる

そこがなんとも不思議なかんじだ

(岡崎京子「ヘルタースケルター」より)

このたびモリムラ@ミュージアムでは、第8回企画展 《 森村泰昌 「顔」-KAO 》を開催 いたします。「顔」がおおきく扱われたモリムラ作品の数々が一堂に介します。自画像 の顔、ファッションモデルの顔、紙幣の顔・・・、モリムラの顔がさまざまな顔に変わります。

「顔を変えたい」などと犬や猫は思いません。ヘアスタイルをアレンジしたり、メイクを工夫したりして顔を変える。これは人間特有のじつに不可思議な欲望です。もしかしたら「顔」とは、人間そのものを意味しているのかもしれません。

 でも未来はどうなるかわからない。岡崎京子のマンガ「ヘルタースケルター」の主人公、 りりこは整形手術をくりかえし見事な美形となり、その結果サクセスストーリーを歩む ことになるのですが、やがてもともとの「私」と新たに獲得した「顔」とのバランスがくずれてゆく・・・

「顔」をめぐる壮絶な修羅場を描いた悲喜劇、「ヘルタースケルター」が描かれたのは 1996 年。あれから 26 年ばかり経った 2022 年の今なら、りりこはあれほどの苦渋を味 あわなくてもよかったのかもしれません。というのも、「私」がレプリカント、すなわ ち人工的に製造された「顔」になることに、私たちはすでに抵抗感がなくなってきつつ あるからです。Photoshop で「私」の「顔」を加工する、あるいはネット上で自在にア バターを楽しむ。そういう「顔」を変えることにたいする軽快なゲーム感覚には、もは やりりこが苦闘したあの「私」と「顔」の乖離は希薄です。 「顔」は、衣服を着替えるのにも似た、着脱可能なキャラクター装置となりつつある。 いまや、「私」は「顔」に悩むのではありません。「私」は「顔」と戯れるためのテクノ ロジーを楽しもうと欲している。そのことを伝えたら、りりこは救われるだろうか、そ れともやっぱり聴く耳持たず、ののしるだろうか。

今回の展覧会名は、「『顔』KAO」です。漢字表記のほうは、「私」から引きはがしたくても、一生まとわりついてくる厄介至極な、しかし愛すべき「顔」を意味しています。 「私」と「顔」がイコールでつながっていたころの時代感覚をあらわしています。 そしてアルファベット表記が意味するのは、私たちの未来形としてすでに視野にはいり つつある、着脱可能な装置としての「KAO」です。 「顔」の時代の終焉は近い。あるいは「私」が「私」であることの意味を探しつづけて きた「人間」の歴史にも黄昏がやってきた。

本展で私は「顔」と「KAO」の稜線を綱渡りしてみたいと思います。きわどい境界線上 に歩を進めながら、眼下にはどんな風景が眺められるのでしょう。この「顔/KAO」を めぐる想念の散策におつきあいくださいますよう、どうぞよろしくお願いいたします。



展覧会概要

1985年、モリムラは自分の「顔」に絵のようなタッチの化粧を施し、粘土の帽子をかぶり、ゴッホの自画像に扮して写真に撮りました。以降モリムラは、映画女優や21世紀という時代と戦った著名人など、 多種多様な「顔」になるセルフポートレイト作品を制作しつづけ、今日にいたっています。 本展は、「顔」にこだわったモリムラ作品を、そのバリエーションの広がりと共にご覧いただく展覧会で す。はたしてモリムラの「顔」はどこへ行こうとしているのか。その答えが本展のなかに隠されているの かもしれません。



1章「顔」とは「私」のことである

画家の「顔」を写し出す鏡でもある自画像。「私」とはなにかという問いと向きあって、画家たちはこれまでに多くの自画像を生み出してきました。第1章では、そうした自画像の「顔」をテーマに制作されたモリムラ作品の数々をご覧いただきます。フランスのカルティエ現代美術財団での個展(1993)の際に出版されたビジュアルブック『九つの顔』を活用し、新たに『九つの顔(再訪)』(1993〜2023)として再制作した珍しい作品も展示します。


2章「顔」とは「お金」のことである

紙幣に印刷される「顔」は、政治家、科学者、文化人などさまざまですが、国家や権力や権威の「顔」として、なにがしかの意図や意味や意識を読みとることもできるでしょう。第2章では、2011年に発表された「経済の自画像」シリーズをひさびさに公開いたします。


第 3 章「顔」とは「衣装」のことである

アジアン・ビューティーの先駆けとなったファッショ ンモデル、山口小夜子の「顔」は、「時代の顔」であ り、「最先端の美の顔」でもありました。第3章では、 《山口小夜子 未来を着る人》展(東京都現代美術館 2015)に出品した“小夜子に捧げる作品シリーズ” を展示します。


第4章「顔」とは「歴史」のことである

映像作品『エゴ・シンポシオン』から、レオナルド・ ダ・ヴィンチの章を上映します。 レオナルドの「顔」をめぐる秘密をレオナルド本人が 告白します。もちろんすべてはモリムラの妄想した架 空の物語。しかし架空であるからこそ導きだせる真実 もある。「顔」をめぐる約500年の歴史に想いをめぐらしつつ、レオナルドが“意外な事実”を語ります。


****************************

|会期|2022 1118() ~ 2023 57()(金・土・日・祝に開館)

|開館時間|毎週 金・土・日・祝 12:00-18:00 

|特別開館|2022 1113(日) 11:00-18:00 

|年末年始の休館日| 20221219日(月)~2023119日(火)

モリムラ@ミュージアム
559-0011 大阪府大阪市住之江区北加賀屋5-5-36 2F



by higashikawa_blog | 2022-11-12 14:01 | 受賞作家関連
line

Higashikawa photo Award


by higashikawa_blog
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28