吉田和生さん 展覧会「肉体言語/Body Language」

人にとって空が青く、宇宙が黒く見えるのはこの大気の有無によるものだが、意識的に空の撮影をはじめて10年近くたった今でも、自身が何を撮り、作品として扱っているかを述べる簡潔な言葉はみつかっていない。それは果たして空なのか、光なのか、大気なのか宇宙(そら)なのか、、、非物質であり概念的なものと言えるが、ただ自分の上にカメラを向けているだけとも言える。
吉田和生
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CAGE GALLERY は、11月25日(金)より吉田和生「肉体言語/Body Language」を開催いたします。
吉田和生は1982年兵庫県生まれ。滋賀県立大学人間文化学部生活デザイン学科卒業。Amuse Art Jam 2008 in Kyoto入選、ミオ写真奨励賞2008入選、第2回写真「1_WALL」入選、群馬青年ビエンナーレ2012 大賞など、国内を中心に精力的に活動しているアーティストです。
吉田は、写真にとっての原理的な要素である「光」を主題に、さまざまなイメージに置き換えられた光を採取、変換していくことを通し作品を制作します。本展で映像作品として展示される《Air Blue》では、光─空を異なる集団社会の共通項として捉え、さまざまな場所から撮影された空のモンタージュによって、一枚の画面を構成します。
本展「肉体言語/Body Language」では、同様の探求によって制作された3種の作品を、会期中展示替えを行いながら発表されます。全てに共通するのは空というモチーフですが、それらの採取方法、変換の思考は異なります。光を可塑的な素材と捉え、作品ごとにレシピを変え調理するように扱う吉田の制作は、光と作者の関係性の取り結び方を模索するスタディの蓄積と言えるでしょう。
吉田和生による「肉体言語/Body Language」を是非この機会にご覧ください。
1982年兵庫県生まれ、神奈川県在住。
2004年滋賀県立大学人間文化学部生活文化学科卒業。主に写真を用い、時間や空間・色彩といった事物に内在する指標を収集、操作、再構築することによって、思弁的な情報空間における視座の可塑性を探る。
主な展示に、「姿勢制御」Kalasatama Studio Building(ヘルシンキ / 2017),「Brave New World」ソウル市美術館,(韓国 / 2018)「3 x Tokyo」Nordland Kultursenter(ボードー / 2016)、「自然と人間:グロスに見渡すメディア芸術」北海道立釧路芸術館(北海道 / 2014),「Picturing Plants – 植物のイメージ」群馬県立近代美術館(群馬 / 2013)などがある。2012年「群馬青年ビエンナーレ」で大賞を受賞。
www.yoshid.info
点灯時間: 11:00 – 20:00
会場: CAGE GALLERY
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿2-16-8 1F
*会期中展示入れ替え
1部:2022年11月25日(金) – 2022年12月14日(水)
愚者の指/The Fool’s Finger
2部:2022年12月15日(木) – 2023年1月9日(月)
Air Blue
3部:2023年1月11日(水) – 2023年2月12日(日)
無題 #空/Untitled #sky