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野口里佳氏 写真集『父のアルバム』


東川賞受賞作家 出版のお知らせ

赤々舎より、野口里佳氏の写真集が出版されました。


父のアルバム

野口里佳氏 写真集『父のアルバム』_b0187229_10022310.jpg

以下リンクより


父のアルバム

時を経て、重なり合う眼差し。


父から生前に渡された一冊のネガファイル。2013年に父が他界した後、野口はネガを日付順に、 暗室で少しずつ焼いていくことにしました。

「父の写真には母と私、弟と妹、父の育てたバラ、そして時折風景が登場します。被写体にぐんと近づいたものもあれば、遠くからそっと撮ったものもあります。背景にはあまり気を配ったりしません。でもその瞬間を撮りたかったのだな、という気持ちはよく伝わってきます。」

もう戻ってこないある瞬間がネガに焼き付き、暗室の中で浮かび上がる── 野口は父の視線を追いながらプリントする時間を通じて、「人はなぜ写真を撮るのか」という当たり前のことを初めて考えたと記します。
時間の隔たりを超えて伝える、写真のもつ不思議な力。本書は、その写真を見るひとりひとりの記憶に触れ、時間の旅にいざなう力を湛えています。

「父の写真は父と家族のためのとても個人的なものです。けれど私がプリントしながら味わった幸福な時間は、写真の持つ不思議な力として、誰かに伝わるのではないかと思うのです。父の視線をなぞった私の視線がどこかの誰かに伝わり、誰かを少し幸せにできるといいなと思っています。」


ネガファイルは、父と母が互いを撮り合った新婚旅行の写真から始まっていました。
とくさ(緑)の表紙には、その一枚が貼り込まれています。



野口里佳

さいたま市出身。那覇市在住。1992年より写真作品の制作を始め、展覧会を中心に作品を発表。現代美術の国際展にも数多く参加している。2002年、第52回芸術選奨文部科学大臣新人賞(美術部門)を受賞。国内での主な個展に「予感」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、2001年)、「飛ぶ夢を見た」(原美術館、2004年)、「光は未来に届く」(IZU PHOTO MUSEUM、2011-2012年)など。作品は東京国立近代美術館、国立国際美術館、グッゲンハイム美術館、ポンピドゥ・センターなどに収蔵されている。




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¥ 5,000+tax

発行:赤々舎

Size:H276mm×W216mm
Page:72 pages
Binding:Cloth Hardcover


Published in October 2022
ISBN978-4-86541-145-4




by higashikawa_blog | 2023-02-03 10:04 | 受賞作家関連
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