荒木経惟氏 展覧会「花人生」
荒木経惟は1963年に広告代理店の商業写真家としてキャリアをスタートしますが、その間にも個展開催や私家版写真集を刊行します。その後、数々の問題作を発表し、次第に写真家としての評価が高まるなかで、最愛の妻陽子の死を境に、より多くの花を撮るようになってゆきます。
荒木経惟の花は、満開の美しさの先にある、清純から腐爛にさしかかる瞬間を切り取ります。官能的で淫靡なエロスと、その中に潜むタナトスが交錯し、圧倒的な存在感で私達の感情を揺り動かすのではないでしょうか。
本展では「 彼岸花 」「 色景 」「 近景 」「 花曲 」「 死情 」「 色情花 」、絵画作品「花画 」という7つのテーマに構成し、約150点の作品を展覧いたします。