村上友重さん 展覧会「コレクション・ハイライト+コレクション・リレーションズ」

本展では第1室から第4室にかけて、当館コレクションの特質に親しんでいただくとともに、関連するテーマに沿った展示を紹介します。第1から第3室にかけては「コレクション・ハイライト」として、それぞれの部屋に添えられたキーワードを通して収蔵作品をご覧いただきます。そして、第4室では「コレクション・リレーションズ」と題し、展示内容をコレクションに限定せず、当館の収集方針や収集された作品、あるいは、広島という地域などと関連した、コレクション展示の延長線上に位置づけられる企画を実施していきます。
コレクション・リレーションズ
村上友重+黒田大スケ [広島を視る]
写真を主な表現手段とする村上友重と、近現代彫刻に関する調査をもとに映像作品を手がける黒田大スケの二人をゲストアーティストに迎え、広島との関わりのなかで生まれた作品をとおして、各々の視点から見出だされた広島をご覧いただきます。
村上は、物質が光に反応し変質する現象に関心を寄せ、カメラを用いない方法を含む、幅広い写真技術を活用します。彼女は広島で、紙に塗布した薬品を感光させる「光の採集」ともいえる行為や、光を受けて生育する植物の観察を行いました。他方、黒田大スケは、広島の平和記念公園周辺などに設置される彫刻を題材とし、その作者や制作の背景に関する調査をすすめます。こうして得られた情報をもとに、それら彫刻家達に成り代わり、ユーモラスに心情を吐露する演技を映像におさめました。2022 年1 月から2 月にかけて、当館の休館中プログラムとして広島城二の丸を会場に、文化庁、広島城との共催のもと「どこかで?ゲンビ and DOMANI『村上友重+黒田大スケ』」を開催しました。コロナ禍の感染拡大予防のため、わずか5 日間の開催に終わりましたが、本展ではその内容をもとにしながら、一部の改変や追加を加えた、アップデート版として実施します。
村上友重(むらかみ・ともえ)
1980年、千葉県生まれ。早稲田大学第一文学部総合人文学科文芸専修卒業。東京藝術大学での勤務を経て、2022年ノーザンブリア大学(イギリス)にてMA取得。現在、広島県を拠点に活動。
季節や時間帯によって移ろう光、温度や湿度で変わる空気など、見ているはずなのに見えない、不確かなものを風景のなかで捉え、写真作品として発表。近年は特に光への関心を深め、観察や分析といった行為も含めた作品の制作を試みる。
https://www.tomoemurakami.com/


